神話宣言

日本神話.comの方針

本サイトは、日本神話を広く国内外に普及し、
だれもがこれを学び、またこれに学び、活かし、楽しむために役立てようとするものです。

日本神話は、本来の、そのありのままを知ることが大切で、

そのためには、可能な限り正確かつ豊富な情報と、分かり易い解説が不可欠。
そのために、本サイトでは、最新の学問研究の成果を織り込みながらも、できるだけ平易な表現で、文章で、発信していこうと思ってます。

 

(余談ですが。大学における文学部の地位が相対的に低下している中、志望する学生、研究者も減少傾向にあります。大学院に至っては、外国人の方が多い研究室増加中。これはこれで危機を感じます。日本人の志望者や研究者の減少。それって要は、その後の進路、つまり食べていけるかどうか、という課題に行きあたるわけで、本サイトは、そういう方向で可能性を提示できればと勝手に考えてます。上代文学ですよ、上代文学。本サイトの土台ですけど。どうやって食べていくんですか?まったくイメージわかないと思いますが、文学部だってスゴイぞ、上代文学サイコーじゃないか、こんなモデルが構築できるんだ、こうやれば食べていけるんだ、という事を一緒に発信していきたいです。し、志を共にできる方、是非ご連絡ください。密かに思ってます。ちなみに、さるたひこは文系ですがナニか?お願いしたい事は山のようにあります。)

 

古事記偏重の日本神話

日本は、世界に冠たる「神話大国」です。これほど豊かで、多彩で、個性的な神話はなかなかありません。断言します。そうなんです。

とはいうものの、日本神話のなかでも、『古事記』の神話が断然優位を占めているのが現状で。
巷に流通しているのも、教科書が足並み揃えて採択してるのも『古事記』神話。

たとえば、高校の古典Bの教科書。「大蛇退治」(明治書院、文英堂)、「海幸山幸」(大修館書店)、「倭建命」(東京書籍、三省堂、教育出版、明治書院、筑摩書房、桐原書店)など、いずれも『古事記』から採ってます。

大学の授業でも、日本文学史での取り扱いは、『古事記』が『日本書紀』を圧倒。
教材の日本文学史を例に取れば、『日本文学新史』(塙書房)、『日本文学史』(新典社)、『日本古典文学史』(双文社出版)をはじめ、その傾向が定着しているのが実態です。

それこそ多彩多様、時代も地域も広汎にわたる日本の神話を、『古事記』の神話だけに代表させる(させてるように見える)現状が、どーなんだ?と勝手に思ってます。それだけじゃないんだよ、という事で。

 

日本神話の原点への回帰

神話といえば『古事記』、という、もはや牢固な通念を、今こそ見直すべきだと思います。

ちょうど、2020年は、『日本書紀』成立から1300年の節目。
これを打ち上げ花火のような一過性のイベントに終わらせるのではなく、むしろ原点に立ち帰ろう。

そうだ、『日本書紀』があるじゃないか。
『日本書紀』の神話に改めて正面から向き合おう。

そんなところから始めるべきだとおもいます。

世界の各地に伝わる神話は、概ね断片的であり、
歴史に直結する体系性、統一性を具えるものなど皆無に近い。

そんななか、『日本書紀』が伝える古代神話が唯一、その例外であり、この世界の始まりから神武天皇の即位まで間断なく、連綿と続いているわけです。

今に繋がる神話を持つ国なんてないですよ。ほんとに。

2017年の神武天皇崩後2600年目に当たるとされる4月3日(旧暦3月11日)、
天皇・皇后両陛下が橿原神宮に参拝。この拠りどころが、まさに『日本書紀』の伝承なのです。

『古事記』をdisるわけではありませんが、『古事記』は后のイスケヨリヒメとの結婚と三子の誕生を伝えた直後、いきなり「天皇崩後」と前置きしてタギシミミノミコトの反逆事件に移ります。年月を立てない古事記は崩御そのことすら、まともに伝えていません。それでいいのか?『古事記』。

 

本サイトの基本的考え、立ち位置

もちろん、『古事記』の神話に固有な出雲神話など、その価値や意義は絶大です。

というより、
『古事記』と『日本書紀』がそれぞれあい携え、あいまって古代神話の豊饒な世界を織り成している。そのことが日本を比類ない神話大国としている。
そんな事実に、むしろもっと目を向ける必要があって。

で、さらに、
それぞれの神話を成りたたせている文献としてのありかた、その本質を問う必要もあります。

正体を知ってこそ、その未来の価値や意義が鮮明になる。
そう確信する訳です。

この課題に正面から挑み、取り組んだ成果を、例えば、『古代神話の文献学』等、最新の学術成果と合わせて発信していこうと考えてます。
・『古事記』と『日本書紀』のあい通じる伝承を詳細に比較分析
・『日本書紀』をもとに、あるいは下敷きに『古事記』が成りたつ
・『日本書紀』の神代紀に固有な「一書」について、本伝を「差違化」して、多角的・多面的に所伝を展開することを目的にそれが成りたつ
などなど、、、オモシロネタが満載です。

神話のユビキタスに向けた取り組み

本サイトを読んでいただける皆さんにもできるだけ多く参加していただく機会を設けたいです。日陰と感じてる文学部の皆さんは特に、一歩前へ。

そのことによって、「神話を広く内外に普及する」という冒頭に掲げた理念の実現にも近づくと考えてます。神話を身近にそして手軽に楽しむいわば神話のユビキタスワールドの到来を、皆さんと一緒に作りあげることが夢です。この夢をかなえる取り組みが、本サイトから始まります。

これから順次作りこんでいきますので、是非更新をお楽しみにしててくださいね。三才堂の取り組みと合わせてチェックいただけると嬉しいです。

上代文学で雇用創出?日本神話で地域活性?

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