日本神話とは?

日本神話とは 『日本書紀』や『古事記』に記されている物語。

神々の行為を通じて 世界の起源を明らかにします。 そこには日本の原点があり、 固有の精神や価値観が描かれています。

日本神話.comでは、

天地開闢~神武東征神話までの「神代」の物語を「日本神話」として定義しています。

天皇即位以降の「人代」は神話ではなく歴史であり当サイトでは扱いません。

また、政治性や宗教性は一切排除し、純粋に「日本神話」という物語を楽しむスタンスで発信していきます。最新の学術研究成果をもとに、日本神話の物語とその解釈方法をお届けしていきたいと考えております。

 

「日本神話」を伝える書物、『日本書紀』と『古事記』

『日本書紀』も『古事記』も、8世紀初頭に編纂された書物です。

・『古事記』(712年)
・『日本書紀』(720年)
に、それぞれ編纂されています。

奈良、平城京遷都(710年)を契機として、国家を挙げて取り組んだ事業が『日本書紀』『古事記』編纂でした。

この時代、701年にはすでに『大宝律令』が編纂施行され、718年には『風土記』(全国の国情や古老の伝承などを記録して国に献じた地誌)も編纂されるなど、律令国家体制が整備されていきました。

対外的にも主張できる「国家のアイデンティティ」を、歴史書にして構築しようと目論んだ訳で。

天皇や皇室を中心とした、とりわけ、その原点ともいうべき神話には、質量ともに最大の力点を置いて編纂されています。

ともに「日本最古の書物」として位置づけられるものであり、この前半部分に「日本神話」が記載されているのです。

 項目 日本書紀 古事記
編纂 720年 712年
位置づけ 日本の正史 天皇家の私的な歴史書
目的  国際的に国家成立・歴史の正当性を示す 国内向けに天皇家の歴史と正当性を示す
内容 天地開闢~41代持統天皇 天地開闢~33代推古天皇
構成 全30巻 全3巻(上巻・中巻・下巻)
編者 川島皇子、忍壁皇子の2人の皇子を
中心とする
12人の皇族・豪族・官吏
天武天皇の勅命を受けて
稗田阿礼の誦習する帝紀と旧辞を
太安万侶が撰録

この中で、

「日本神話」として記載されているのが、

  • 『日本書紀』は、最初の「巻1」と「巻2」。そして神武紀の「巻3」。
  • 『古事記』は、最初の「上巻」。神武紀は「中巻」の冒頭。

いずれも、神武紀の最後、神武天皇が橿原で初代天皇として即位した後は、天皇の即位年を起点として、例えば「神武天皇◎年◎月◎日(日は十干十二支の組み合わせによる)」と表示されるようになります。

つまり、「歴史の記録」がこれにより始まるので、神武天皇の即位が歴史と歴史以前とを分かつ画期となる訳です。

なので、当サイトとしては、

  • 神代・・・神話の時代
  • 神武紀・・・神話と歴史の時代
  • 即位以降・・・歴史の時代

として区別。ただ、大別すれば、神代~即位までとそれ以降とに二分し、便宜的にですが、前者を神話、後者を歴史と規定することにしています。

尚、日本神話の「神代」部分の構成を視覚的に表現すると、このような形になります。物語の展開は、右から左です。

日本書紀と古事記の違い

上記内容についてはコチラも参考にされてください⇒「『日本書紀』と『古事記』の違いに見る「日本神話」の豊かさとか奥ゆかしさとか

 

日本神話の世界

神話大国日本

日本には数多くの神話があります。

『日本書紀』、『古事記』に伝える神話のほかにも多彩な神話が残っています。

時代の変遷にしたがって、古代の神話をひき継ぐなかに、神が仏と習合するなど全く新しい展開をみせる一方、例えば沖縄を中心に、琉球王朝、民間ともに多彩な神話が伝えられています。

中でも、神楽は、古代神話を織り込み、全国各地に山伏神楽、神事芸能として様式化を遂げ、無形文化財の指定を受けているものも少なくありません。

1.古代神話(古事記・日本書紀の神代など)
2.中世神話(本地垂迹説、神仏習合説など)
3.琉球神話(琉球王朝神話、奄美沖縄民間神話など)
4.芸能、神楽など

古代神話と日本のかたち

日本は、天皇を国民統合の象徴としています。

天皇の権威は神話に由来し、その歴史は神話につながっています。その意味で、神話が日本のかたちを規定していると言っても過言ではありません。

そればかりか、そもそも国土や日月をはじめ万物、物事のあらゆるものの起源を、神話はものがたっています。この国の成りたちも、神話にまで遡ります。

そのつながりを、祭祀や行事として今に伝えているのが皇室なのです。

1.神話が伝える日本の起源
①.国土、自然(水、火、土、風、山川草木など)
②.天(高天原)、天下(葦原中国、瑞穂国)、黄泉、根国、常世
③.人間(男女、生老病死、喜怒哀楽など)
④.社会(秩序、制度、統治、産業など)

2.神話をひき継ぐ歴史、天皇を中心とした歴史
①.天神の始祖から連綿と続く系統の直系に連なる天皇
②.初代神武天皇に始まる天皇の政治的、文化的支配構造
③.天皇の継承(大嘗祭、三種神器、元号、暦日など)

3.祭祀
①.神(天神地祗、八百万神、皇祖神、氏族祖神、鬼神、自然神など)
②.皇室祭祀
大祭(天皇自ら祭儀を執行、御告文を奉奏)・・・元始祭(一月三日)、昭和天皇祭り(春分の日)、春季神殿祭(同)、神武天皇祭(四月三日)、秋季皇霊祭(秋分の日)、秋季神殿祭(同)、神嘗祭(十月十七日)、新嘗祭(十一月二十三日)
小祭(掌典長が祭儀を執行、天皇が拝礼)・・・四方拝(一月一日)、以下略
臨時御拝(天皇の思し召し)・・・三殿御拝(二月十一日、旧紀元節)以下略
③.民間祭祀
出雲大社、住吉神社など

4.神話に根ざす祭祀、行事
①.大嘗祭→日本書紀巻第一神代上第七段、同天武天皇二年十二月
②.三種神器→日本書紀巻第二神代下第九段の一書第一
③.稲作と養蚕(天皇の「お田植えとお稲刈り」、天蚕の卵をクヌギの枝に付ける皇后の「山つけ」)→日本書紀巻第一神代上第七段

この世界と国の誕生

1、国生みをめぐる二系統
①、イザナキ、イザナミの協議にもとづく営為
②、天神の命によるイザナキ、イザナミの営為

2.秩序、原理の支配

3.男女、兄弟、夫婦、親子

⇒「天地開闢まとめ|『日本書紀』第一段本伝からポイントをわかりやすくまとめました(語訳付き)

この世界と他界

1.死の起源(火神による焼死)

2.他界の第一、黄泉(死者の世界)

3.別離(夫婦)、断絶(生死)をめぐる類型(見るなの禁)

統治者の誕生

1.誕生をめぐる二系統
①、イザナキ、イザナミの協議にもとづく出産
②、イザナキの禊祓による化生

2.日神と天照大神
①、イザナキによるスサノオ処分

3.スサノオの神さが、神わざとイザナキによる処分

4、根国に所在
①、極遠の地―疫鬼との関連
②、地下世界―死との関連

天照大神による統治の確立とスサノオ追放

1.うけい(君臣の秩序)

2.スサノオの勝さび

3.天照大神の岩窟隠れ、神事

4.スサノオ処分、追放
①、贖罪
②、祓い

スサノオの大蛇退治と林業創始

1.八岐大蛇の正体
①.大八州国の荒ぶる神
②.在地の荒ぶる神

2.神剣献上(臣従の証し)と断蛇剣

3.国神の女との結婚による大国主神の誕生

4.林業創始と木種分布(青山回復)

大国主神の国造り

1.一神多名

2.出雲を舞台とする国造りとその過程
①.着手前の多彩な展開
②.スクナヒコナの協力、常世行き

3.天神の関与、教示
①.スサノオ、カムムスヒノカミ(古事記)
②.タカミムスヒノミコト(日本書紀)

4.幸魂奇魂(大三輪の神)の助言、祭祀

天孫降臨

1.天神による降臨にむけた地ならし(国譲りの強要)

2.降臨する天孫
①.タカミムスヒノミコトの孫
②.天照大神の孫

3.天降りを待ちうけるサルタヒコ

4.関連する神話
①.日並皇子尊殯宮挽歌(万葉集一六七番)
②.檀君神話(朝鮮、三国遺事)

ニニギノミコトの結婚

1.国神の導き

2.山神の女二人のもたらすもの
①.木花のような移ろいをもたらす美人
②.磐のごとき長寿をもたらす醜女

3.一宿婚(一夜の交わりによる懐妊)を巡る疑いと身の証し

海幸山幸

1.兄弟争い

2.塩土翁の導き

3.海神の女との結婚とその助言

4.出産を巡る見るなのタブー

神話の継承、歴史の創始

1.東征の発議

2.神神の加護、助力
①.日神(天照大神)
②.タカミムスヒノミコト

3.忠臣の活躍
①.武将(道臣)
②.知将(椎根津彦)

4.初馭天下(はつくにしらす)天皇、橿原即位

5.立后

分かる!神武東征神話|神武の生い立ち|天照大神の第五世代 子孫(来孫・らいそん))であり、海神の孫でもある件

東征発議と旅立ち|東征の動機とか意義とか建国の決意とかを神武がアツく語った件

東征順風・戦闘準備(日向~高嶋の宮)|半年かけて岡山まで移動して3年じっくり準備した件

難波碕から白肩の津へ|生駒山の白い崖を目印にドキドキしながら進軍した件

孔舎衛坂激戦、敗退|スネの長い関西人に初戦敗退。神策めぐらし紀伊半島を迂回することにした件

長兄「五瀬命」の死|「ますらお」なのに復讐できず無念すぎたので、東征に復讐を追加した件

熊野灘海難と兄の喪失|なぜ!?兄達は暴風雨の中で歎き恨み逝ってしまった件

熊野荒坂で全軍昏倒|神の毒気にヤラレて意識不明の重体に!?天照による危機救援は「葦原中國平定」再現の意味があった件

頭八咫烏の導きと熊野越え|山で迷って進退窮まる!?天照による2度目の救援は「天孫降臨」の再現だった件

兄猾と弟猾|弟は聡く帰順したが、兄は謀(はかりごと)を企んだのでさらして斬った件

吉野巡幸|先は敵ばっかりなので、まずは南の境界を固めようと思い立った件

宇陀から磐余一帯の敵布陣図|高倉山に登ってみたら敵ばっかり!マジ腹が立ったからワシは寝る件

香具土採取と顕斎|天神憑依!スーパーサイヤ人状態になって敵を撃破しようとした件

国見丘の戦いと忍坂掃討作戦|すごいぞスーパー彦火火出見!敵軍撃破!残党掃討!そのパワーほんと流石な件

兄磯城討伐|やっとだよ。。。やっとたどり着いた大和平野(中洲)。感慨に浸る暇なく目の前の敵に集中するでござるの巻

兄磯城討伐・磐余制圧②|これで大和の東を全て制圧!日を背に戦うと不思議なくらい勝ててしまう件

兄磯城討伐・磐余制圧③|戦う前に意思確認?臣下献策まま実行?それはきっと神武の成長と分かってきた感覚の件

金鵄飛来=祥瑞応見|「瑞(みつ)」は王の聖徳に天が応えて示す「しるし」。古代にはそれなりのもんげー制度があった件

長髄彦最終決戦|分からんちんども とっちめちん!手前勝手な理屈ばかりで道理無しのスネ長(すねなが)男をイテこました件

中洲平定と事蹟伝承|大和平野各地の土蜘蛛さんを叩いて平定完了!あとは東征の事蹟を伝えておきたい件

宮殿造営宣言|東征開始から6年が経過した今、天照から始まる神々の系譜や政治を踏まえ素晴らしい国をつくろうとした件

正妃蹈韛五十鈴媛命|現妻さしおき新たに正妃をお迎えす。イヤ、これには深~い理由(ワケ)があって、、、の件

事代主神の子、媛蹈韛五十鈴姫命の出自|フツーではない交わり方で孕んだ子だからこそフツーではないお姫様になった件

十干・十二支を使った暦日と神武東征神話|暦の最初は「甲寅」。そして「辛酉」の年には革命が起きると考えた件

橿原宮即位と東征完結|歴史はココから始まる。橿原宮で即位し世界最古の国「日本」をつくった件

論功行賞と国見|エピローグ!論功行賞を行い、国見をして五穀豊饒の国「秋津洲(あきづしま)」を望み見た件

『古事記』の神話

天地開闢と神世七世

伊邪那岐と伊邪那美神の結婚と国生み・神生み

須佐之男命と天照大神の誓約と岩戸隠れ

須佐之男命の八岐大蛇退治

大国主神の根の国訪問と須佐之男命による試練

葦原中國の平定

邇邇芸命の誕生と天孫降臨

海幸彦・山幸彦

鵜葦草不合命の誕生

神倭伊波礼毘古命と東征

 

最後に

日本神話とは 『日本書紀』や『古事記』に記されている物語。そこには日本の原点があり、 固有の精神や価値観が描かれています。

この日本にしかない貴重な神話の世界を是非お楽しみくださいませ。

 

日本神話講座も全国で開催いたします。お声がけいただければご相談させていただきます。「お問合せ」からお気軽にご連絡ください。どうぞよろしくお願いします。