日本神話.comへようこそ!
当サイトへご訪問いただき、また記事を読んでいただきありがとうございます。
ここでは、私「さるたひこ」がなぜこのサイトを運営しているのか、プロフィール的なものとあわせてご紹介しております。
お時間ございましたらご一読いただき、少しでも当活動へのご理解をいただければ幸いです。
日本神話.comとは?
ブログコンセプト
「日本神話を楽しもう!」
天照大神が天石窟に籠ったことにより世界が闇に閉ざされた時、八百万の神々が天石窟の前に集まり神事を行いました。天鈿女命の舞いや神々の誘いにより、天照は石窟から出ることになり世界は再び光を取り戻します。
世界が光が戻った瞬間、神々の面が光に照らされて白くなりました。神々は「面白」(面=顔が明るく白い)と声をあげ、世界に光が戻った事を喜び祝います。
これが今、私たちが使っている「面白い」という言葉の語源です。
日本神話を知ること、伝えること。それは世界を明るくするものであり、人々をオモシロく、楽しくさせるものだと考えています。
日本神話を知ることで日々の暮らしが、人生が、オモシロくなる!
これが、日本神話.comで伝えていきたいことです。
参考:日本神話とは?多彩で豊かな神々の世界「日本神話」を分かりやすく徹底解説!
暮らしに日本神話を。
日本神話から生活を豊かにするアイデアを。
一緒にこの素晴らしい神話世界を、そのロマンを楽しんでいければと思ってます。
日本神話.comの専門性と独自性
日本神話.comでは、日本神話を伝える『日本書紀』や『古事記』といった文献をもとに、文献記載事項に忠実に、最新の学術情報を踏まえてお届けしています。
主な参考文献は、『古代神話の文献学』(塙書房)、『新編日本古典文学全集 日本書紀』(小学館)、『日本書紀史注』(風人社)、『日本古典文学大系『日本書紀 上』(岩波書店)他。
神話解釈記事については、日本神話研究の第一人者・専門家である佛教大学名誉教授の榎本先生の監修をいただいてます。
1.榎本先生の略歴
昭和23年埼玉県生まれ。
昭和47年國學院大學文学部卒業。
昭和53年京都大学大学院文学研究科博士課程国語学国文学専攻満期退学。佛教大学文学部専任講師。
昭和58年同助教授。
平成元年中華人民共和国西安外国語学院(現西安外国語大学)文教専家(1年間)。
平成6年佛教大学教授。
平成13年中華人民共和国北京大学高級訪問学者(1年間)。
平成21年東京大学大学院総合文化研究科私学研修員(1年間)
2006年6月 – 2008年5月 古事記学会 理事
2006年6月 – 2008年5月 上代文学会 理事
2.榎本先生の研究成果
・旅人の仙媛歌群と憶良の佐用姫歌群ー松浦文学の競作の内実に迫る試みー國學院雑誌 第115(第10) 2014年
・日並・高市両皇子の挽歌と天武天皇ー神話、歴史に根ざすその成りたちー萬葉集研究 第35集 2014年
・記紀の所伝成立をめぐる相関ー神代紀第五段、六段から古事記へー佛教大学国語国文学会『京都語文』 (19) 122-165 2012年
・記紀の所伝成立をめぐる相関ー神代紀第五段、六段から古事記へー佛教大学国語国文学会『京都語文』 19(19) 122-165 2012年
・「大気都比売神の被殺関連神話の成り立ち」佛教大学国語国文学会『京都語文』 (18) 105-126 2011年
・「神神の生成をめぐる記紀の神話とその成りたちの原理」 ー「尊卑先後之序」のことー國學院大學『國學院雑誌』 112(11) 134-149 2011年
・「日本書紀の冒頭神話の成り立ちとその論理」『菅野雅雄博士喜寿記念 記紀・風土記論究』おうふう 322-347 2009年
・八千矛神の未遂の恋をめぐる歌と神語 古事記年報 (50) 25 2008年
・万葉集の磐姫皇后歌とその歌群の構成 佛教大学国語国文学会『京都語文』 (15) 136-168 2008年
・聖徳太子の片岡遊行をめぐる日本書紀所伝の成りたち 古事記年報 (49) 26 2007年
・日本書記が伝える壬申の乱―その記述、所伝の成りたちを探る―佛教大学国語国文学会『京都語文』 (12) 93-119 2005年
・神祇から天神、そして皇祖へ―日本書紀の神祇、その(二)―國學院大學『國學院雑誌』 106(11) 16 2005年
・日本書紀の災異関連記述を読む―日本書紀の文献学をめざす試み―日本史研究会『日本史研究』 (498) 3-33 2004年
・軽太子の禁断の恋の物語―歌はいかに所伝の展開をになったか―佛教大学国語国文学会『京都語文』 (11) 49-82 2004年
・神々の構図―大物主神と事代主神―大神神社『大美和』 (104) 2-10 2003年
・「根国」の展開―日本書紀神代上第五段〔本伝〕と各一書、及び古事記との相関―古事記学会編『古事記論集』 284-311 2003年
・海幸山幸をめぐる所伝の展開―日本書紀〔本伝〕から一書、そして古事記へ―佛教大学国語国文学会『京都語文』 (10) 82-115 2003年
・『日本書紀』の「之」に関する調査研究報告 佛教大学国語国文学会『京都語文』 (9) 88-134 2002年
・「うけひ」を論じて『日本書紀』神代上第六段の所伝のなりたちに及ぶ 佛教大学国語国文学会『京都語文』 (7) 82-103 2001年
・『古事記』の「之」の実相を追う おうふう 西宮一民編『上代語と表記』 322-347 2000年
・神代紀の一書とはなにか ―第九段、皇孫の天降りをめぐって―佛教大学国語国文学会『京都語文』 (6) 16-46 2000年
・『古事記』雄略天皇条の所伝のなりたち―二話一連の構成について―古事記年報 (41) 71-99 1999年
・『古事記』がつたえる天神御子とはなにか 佛教大学国語国文学会『京都語文』 (4) 40-75 1999年
・国見から巡狩へ、呪縛を解くこころみ―『古事記』の関連所伝の読みに及ぶ―佛教大学国語国文学会『京都語文』 (3) 1998年
・『日本書紀』雄略天皇条の所伝と天皇の遺詔(前) 上代文学会『上代文学』 (78) 15-32 1997年
・『古事記』の大物主神は鬼魅か―丹塗矢伝承と三輪山伝承および天の日矛の所伝、そして志怪小説の世界―佛教大学国語国文学会『京都語文』 (2) 50-76 1997年
・『日本書紀』雄略天皇条の所伝と天皇の遺詔(後) 上代文学会『上代文学』 (79) 63-81 1997年
・記紀と志怪小説―『古事記』中巻の所伝の成りたち―古事記学会『古事記年報』 (38) 71-95 1996年
・神と祟りと類型と―『古事記』中巻の所伝の成りたちについて―佛教大学文学部論集 (80) 1-16 1996年
・異国の装い、『日本書紀』がつたえる大物主神とその所伝 佛教大学国語国文学会『京都語文』 (創刊) 18-51 1996年
・『古事記』の黄泉譚と志怪小説 佛教大学文学部論集 (79) 15-31 1995年
・『古事記』の復讎をめぐる所伝―下巻最後の所伝の成り立ちとその意義―古事記学会『古事記年報』 (36) 119-139 1994年
・『古事記』と風猷・典教―序文・本文のかかわりと唐律―佛教大学文学部論集 (78) 55-72 1994
・古事記仁徳天皇条の所伝と律令 古事記学会『古事記年報』 (35) 24-44 1993年
・反乱、そのありかたと時代 高科書店『古事記の文芸性』(古事記研究大系8) 8 117-144 1993年
・『日本書紀』の被動式に異議あり 汲古書院『記紀と漢文学』(和漢比較文学叢書10) 10 161-180 1993年
・倭建命の討伐と言向 古事記学会『古事記年報』 (34) 69-107 1992年
・『古事記』がつたえる蚕のはなし 国学院大学中国学会『國學院中國學會報』 (38輯) 204-220 1992年
『日本書紀』の使役表現 佛教大学文学部論集 (77) 39-58 1992年
・古事記の所伝のなりたちと漢籍 その(一) 佛教大学研究紀要 (72) 57-87 1988年
・古事記の所伝のなりたちと漢籍 その(二)佛教大学大学院研究紀要 (16) 1988年
・天神地祇はあまつかみ・くにつかみか 国学院大学漢文学会報 31(31輯) 283-299 1986年
・日本書紀の成りたちを考える その(一)佛教大学研究紀要 (70) 35-59 1986年
・日本書紀の成りたちを考える その(二)佛教大学大学院研究紀要 (14) 1986年
・日本書記の敬語―「奉」をめぐって―佛教大学研究紀要 (68) 41-85 1984年
・日本書紀の敬語―「勅」「名」「御」をめぐって―佛教大学大学院研究紀要 (12) 1984年
・世説新語の手法 佛教大学研究紀要 (66) 1982年
・日本書紀出典考 佛教大学研究紀要 65 35-76 1981年
・晋書編述の一面 均社『均社論叢』小川環樹先生古稀記念号 (10) 1981年
・古事記の表記 萬葉 (100) 1979年
・日本書紀の句法 京都大学国文学会『国語・国文』 47(9) 1978年
・万葉集巻11、12の用字 阪倉篤義先生還暦記念論集(上代Ⅰ) 1 1977年
・誄の受容 国学院大学文学会『日本文学論究』 (53) 1975年
引用元:国立研究開発法人科学技術振興機構(https://researchmap.jp/read0175663)より
参考:文献学とは?『日本書紀』『古事記』を読み解く上で欠かせない「文献学アプローチ」を徹底解説!
どこよりも専門的に、分かりやすい日本神話解釈方法を。
これまでの「日本神話って分かりにくい。。。」といったイメージを払拭し、「日本神話ってオモシロい!」「こんなスゴイ神話が日本にあったんだ」と感じていただける内容を目指しています。
日本神話.comの記事を書いてる人「さるたひこ」について
以下、現状の活動内容に至った経緯をご紹介いたします。もしよければご一読くださいませ。
さるたひこ 日本神話ナビゲーター / 日本神話研究家 / 日本神話講演家
1.生い立ち 日本神話の研究者の息子として生まれる
私「さるたひこ」は、昭和52年に京都で生まれました。父は大学で上代文学を研究してます。研究対象は主に『日本書紀』『古事記』『万葉集』といった日本最古の文献です。
日本神話を研究する大学教授を父にもち、小さい頃は寝物語で天岩戸神話や素戔嗚尊の八岐大蛇退治といった話を聞かされて育ちました。私「さるたひこ」はそういう背景をもっています。
ですが、実は30歳を過ぎるころまで、私にとってこうした背景はあまり意味を持ってませんでした。ですが、年齢を重ねるに従い、また、数年前の父の病気など、いくつかのきっかけを通じて、私なりに理解を深めるなかで立ち上がって来たのが「日本神話」でした。これはこれで自然な感覚で、私の生い立ちが人生という枠組みの中で繋がり始めたのです。
2.日本神話のもつ「豊かさ」に触れた感動
「日本神話」。この言葉を聞いてピンとくる人はほとんどいらっしゃらないと思います。もしかすると「八岐大蛇」や「因幡素兎」といった言葉はどこかで聞いたことがあるかもしれませんが、現代の日本では、日本神話は、ほとんど接する機会がなくなってしまったように思います。
私がハマっていった理由。それは、日本神話が持つ豊かな世界観です。
日本神話が記されているのは、日本の歴史書である『日本書紀』、天皇家の私的歴史書である『古事記』ですが、特に、『日本書紀』は一つの伝承について、様々な異伝が存在しており、どれが正しいのか、一見よく分からない構成になっています。通常、国の「歴史書」と位置づけられるなかで語られるのは「一つの物語」「絶対的に正しい物語」。歴史とは2つも3つもあるものではなく、1つしかない、これは現代の私たちが通常考える概念だと思います。ところが、日本神話の世界では、1つの物語について実に多様な伝承が語られ、それぞれが相対的に存在を許されているのです。この、本来絶対なものを絶対とせず相対的に「あっていい」とする態度は、日本ならではの感覚だと思います。一言で言うと「曖昧」なのですが、それゆえに持つ「多様性」や「豊かさ」が日本神話の世界にあって、私にとって魅力的でどこまでも奥ゆかしいのです。また、これこそ日本人ならではの価値観(あるいは、日本ならではの心)だと考えています。
参考:『日本書紀』と『古事記』の違いに見る「日本神話」の豊かさとか奥ゆかしさとか
また、この世界観は現代においてこそ見直されるべきと思います。生活様式や価値観が多様化した社会のなかで、大切なのは「多様性と寛容の精神」です。その意味で、日本神話がもつ相対的な構造、多様性を許容する態度には、現代社会に通じる「社会性」があり、今だからこそ必要なメッセージ性があると考えています。
3.日本神話を巡る旅を通じて痛感した現実
こうした背景と経緯から、日本神話を広めていく活動、あるいは日本神話を通じて日本の原点や心を伝えていく活動を開始しました。父から学術的見地をもらいながら、まずは「日本神話.com」で情報発信を、そして、日本にある神話にちなむ場所を巡り、文献に記載している内容と実際の現地の様子を検証するフィールドワークを開始しました。
当初、「神話を巡る旅」といった気楽な感じで開始した活動でしたが、神話にちなむ場所や神社を訪問し、現地でお話を伺う中で、地方が向き合っている現実に直面していくことになります。一言で言うと、過疎の進行にともなう地域の伝統文化や風習の断絶危機であり、現在進行形の地方の現実です。
日本神話から出発した活動は、それだけでは十分ではなく、神話にちなむ神社を中心とした地域振興、そして各地域で受け継がれてきた文化や伝統、風習を後世に受け継いでいく仕組みづくりが必要であるとの認識をもつようになっていきました。
4.自分の世代でできる後世への継承
課題は非常に大きいのですが、日本神話の導きと御縁を信じて私なりに等身大でできることを一つずつ実行していきたいと考えています。
できることは大きく2つあります。
- 日本神話の情報発信を通じた啓蒙活動
- 神話にちなむ神社や場所を紹介し人を少しでも呼び込む
情報発信のほか、地域の皆さんとの取り組みも始まっています。
参考:天香具山 御田植祭|御田植神事と田植え体験&神話紙芝居!当日の様子を詳しくレポ!
奈良県の天香久山では、地元の農家さんと一緒に、お田植祭や抜穂祭といったお祭りを復活させました。日本神話の最重要テーマである「稲」を育てる取組みです。まだまだ始まったばかりですが、これからも継続して取り組んでいきたいと思ってます。
以上、私「さるたひこ」がなぜこのサイトを運営しているのか、プロフィール的なものとあわせてご紹介させていただきました。最後までお読みいただきありがとうございました。
今後ともよろしくお願い申し上げます。ご家族ご友人への紹介やシェアもお願いできれば幸いです。
さるたひこ