崇神天皇陵(行燈山古墳)

 

崇神天皇陵は、奈良県天理市柳本町にある陵墓、古墳。

4世紀前半頃の築造、形状は前方後円墳で、宮内庁により「山辺道勾岡上陵やまのべのみちのまがりのおかのえのみささぎ」として第10代崇神天皇の陵に治定されてます。

 

崇神天皇陵(行燈山古墳)|大和朝廷の創始者とされる第10代天皇「崇神天皇」の陵墓

崇神天皇陵の場所

崇神天皇陵(行燈山古墳)

▲古墳は龍王山麓から西へ伸びる丘陵を利用して造られており、周囲には濠がめぐらされております。古墳の西側には陪塚ばいちょう(主人の墓に伴う従者の墓)が3基あります。

 

崇神天皇陵(行燈山古墳)

▲国道169号線沿いにあります。

 

崇神天皇陵(行燈山古墳)

 

崇神天皇陵(行燈山古墳)

 

崇神天皇陵(行燈山古墳)

 

崇神天皇陵の大きさ

崇神天皇陵(行燈山古墳)

古墳は全長約242m、後円部径約158m、口縁部の高さ約31m、前方部の幅約100m、前方部の高さ約13.6m、周濠を含めた全長は約360m、最大幅約230mの巨大な前方後円墳です。

 

崇神天皇陵

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開化天皇10年に生まれ、28年1月5日に立太子、60年4月9日の開化天皇崩御に伴い、翌年即位したのが第十代崇神天皇。

亡くなったのは、崇神天皇68年12月、120歳で崩御(『古事記』は、戊寅年12月崩御、168歳)。

崇神天皇陵(行燈山古墳)

 

崇神天皇陵(行燈山古墳)

▲周濠に沿う緑が美しく、展望よし!

 

 

崇神天皇略歴

崇神天皇3年9月、三輪山西麓の瑞籬宮(みずかきのみや)に遷都。
崇神天皇5年、疫病が流行り、多くの人民が死に絶えた。
崇神天皇6年、疫病を鎮めるべく、従来宮中に祀られていた天照大神と倭大国魂神(大和大国魂神)を皇居の外に移した。
天照大神を豊鍬入姫命に託し、笠縫邑(現在の檜原神社)に祀らせ、その後各地を移動したが、垂仁天皇25年に現在の伊勢神宮内宮に御鎮座した。(詳細記事:元伊勢)倭大国魂神を渟名城入媛命に託し、長岡岬[注釈 1]に祀らせたが(現在の大和神社の初め)、媛は身体が痩せ細って祀ることが出来なかった。
崇神天皇7年2月、大物主神、倭迹迹日百襲姫命に乗り移り託宣する。
祟神天皇7年8月7日、倭迹速神浅茅原目妙姫・大水口宿禰(穂積臣遠祖)・伊勢麻績君の3人はともに同じ夢を見て、大物主神と倭大国魂神(大和神社祭神)の祭主をそれぞれ大田田根子命と市磯長尾市にするよう告げられたといい、11月、大田田根子(大物主神の子とも子孫ともいう)を大物主神を祭る神主とし(これは現在の大神神社に相当し、三輪山を御神体としている)、市磯長尾市(いちしのながおち)を倭大国魂神を祭る神主としたところ、疫病は終息し、五穀豊穣となる。
崇神天皇10年9月、大彦命を北陸道に、武渟川別を東海道に、吉備津彦を西道に、丹波道主命を丹波(山陰道)に将軍として遣わし、従わないものを討伐させた(四道将軍)。しかし、大彦命だけは異変を察知して和珥坂(わにのさか、奈良県天理市)から引き返し、倭迹迹日百襲姫命の予言から武埴安彦(たけはにやすびこ、孝元天皇の皇子)の叛意を知ることとなる。武埴安彦は山背から、その妻吾田媛は大坂からともに都を襲撃しようとしたが、天皇は五十狭芹彦命(吉備津彦命)の軍を遣わして吾田媛勢を迎え討ち、一方の安彦勢には、大彦命と彦国葺(ひこくにぶく、和珥氏の祖)を差し向かわせ、これを打ち破った。10月、畿内は平穏となり、四道将軍が再び出発。
崇神天皇11年4月、四道将軍が地方の賊軍を平定させて帰参、その様を奏上した。
崇神天皇12年9月、戸口を調査し、課役を科す。天下平穏となり、天皇は御肇国天皇と褒め称えられる。
崇神天皇48年1月、豊城命(豊城入彦命)と活目命(垂仁天皇)を呼び、どちらを皇太子にするかについて熟慮決断した。4月、弟の活目命を皇太子とし、豊城命に東国を治めさせた。
崇神天皇60年7月、飯入根(いいいりね)が出雲の神宝を献上。兄の出雲振根が飯入根を謀殺するが、朝廷に誅殺される。
崇神天皇65年7月、任那国が蘇那曷叱知(そなかしち)を遣わして朝貢した。

まとめ

 

 



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