十握剣・十拳剣(とつかのつるぎ)|約1mくらいの長剣!神がいろいろ斬断するときに使われます

十握剣 十拳剣

 

十拳剣(とつかのつるぎ)とは?

言葉の構成としては

十 + つか + 剣

つか10個分の長さの剣、ということ。

つか」は、指を4本分並べた長さとされてます。約10cmほど?なので、十拳剣で、約1m(100cm)ほどの長剣てことです。

「拳」は、助数詞として使われ、十拳剣だけでなく、

  • 八拳須やつかひげ(鬚)」(上巻・三貴子の分治)
  • あめ新巣にひ凝烟すすの、八拳垂やつかたるまで」(上巻・大国主神の国譲り)

といった用例あり。

 

十拳剣(とつかのつるぎ)を伝える日本神話『日本書紀』編

遂に、帯びていた十握剣とつかのつるぎを抜き、軻遇突智かぐつちを三段にった。

 

十拳剣(とつかのつるぎ)を伝える日本神話『古事記』編

 

ここに伊邪那岐命いざなきのみことは、腰に帯びていた十拳剣とつかのつるぎを拔いて、その子、迦具土神かぐつちのかみくびを斬った。『古事記』上巻(伊耶那岐命の復讐と神の誕生より)

 



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