日本神話にちなむ神社、伝承地から、とっておきの商品をご紹介します。
一口目から甘くてビックリするくらい美味しいお米です。青米、虫喰もなくホントにキレイなお米。土の神様にご加護をいただいた特別なお米です。是非ご賞味くださいませ。
神饌米「天香山」1kg
「天香山」の品種は「ヒノヒカリ」です。
ヒノヒカリは、「コシヒカリ」と「黄金晴」の交配によって生まれ、両方の長所を受け継いだお米です。コシがあり、甘味がありモチモチした食感がお楽しみいただけます。また、ご飯が冷めても美味しいのも特徴です。
神饌米「はにやす」1kg
「はにやす」の品種は「ニコマル」です。
丸々とした粒張りの良い品種で、米の食味ランキングでも高評価を多く得ています。一粒一粒にしっかりと張りがあり、炊くともっちりして柔らかいのが特徴で、現在注目を集めているお米の1つです。
神話の旅を通じて出会った地域の皆さんと一緒につくらせていただきました。過疎や高齢化が進む地方では、神社を中心とする伝統行事やお祭りの文化が絶えようとしている現状があります。だからこそ、私たちにできることを一つずつ。売上の一部は神社の維持継続のために役立てさせていただき、神話に関連する神社や伝承地を継承していく取り組みとしていきたいと考えてます。
今回は、「神話の故郷」奈良県橿原から、天香久山のふもとに鎮座する神社と神事の復活を通じて大切につくりあげた神饌米をご紹介いたします。
あもりつく天香久山
古く、天にあった天香具山が地上に降りてきたと伝えられる天香久山。万葉集ではそれを「天降りつく天(神)の香具山」(257、260番)と歌われました。のびやかで美しい山容は、古来より多くの歌人を魅了してきたのです。
大和には郡山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち国見をすれば 国原は煙立ち立つ 海原はかまめの立ち立つ うまし国そ あきづ島大和の国は (万葉集2番歌)
飛鳥の時代、舒明天皇によって詠まれた歌です。大和には多くの山があるけれど、とりわけ天の香具山は、国見(高所から国状を見る王の儀礼的行為)の山であると讃えています。
春過ぎて 夏来るらし 白たへの 衣干したり 天香具山 (万葉集28番歌)
飛鳥に続く白鳳の時代、持統天皇によって詠まれた有名な歌です。この時代、天香具山の西側一帯には、日本で最初の本格的都城である藤原京が造営され、白鳳文化が花開きました。夏の訪れと共に、天香具山に干す衣更えが耕作の始まりを告げていることを描いたさわやかな歌です。
このほか、多くの歌人によって歌われてきた天香具山は、古代の人々にとって「魂のふるさと」ともいうべき特別な山だったのです。
日本の建国に深く関わった天香山の埴安
日本最古の史書である日本書紀には、神武天皇による日本の建国神話が伝えられています。この中で、天皇は夢に得た天神の教えに従って「天香山の埴土」を採り、祭器をつくって神々を祭ります。これにより天神地祇の加護を得た天皇は、強敵を次々と倒し天下を平定、ついに日本という国を建国することができたのです。
●参考:香具土採取と顕斎|天神降臨!天香山の埴土を採取し天神地祇を祭った件|分かる!神武東征神話 No.13
天香山の埴土の力、その祭祀によって天下を平定したことにちなみ、天皇はこの地を「埴安」と名付けます。地名の起源として記録を残したことは、この地が特別な位置づけであったことが伺えます。日本建国に深く関わった「天香山の埴土」。その大いなる力を「埴安」という言葉が伝えているのです。
埴(土)の神を祭る畝尾座健土安神社
天香具山の北から西麗にかけての一帯は「香山の畝尾」(古事記 上巻)と呼ばれていました。天香具山から小さな山裾が畝のように続くさまを尾に例えたことから「畝尾」という地名となったと言われています。
この地に鎮座し、日本の建国にちなむ埴土の神を祭るのが畝尾座健土安神社です。
●参考:畝尾坐健土安神社|建国神話の事績伝承に由来!土の神様をお祭りする由緒ある神社です
社名の「健土」とは、力強い土の意で、この世のありとあらゆる作物を豊かに育む土の神のこと。「土安」とは、建国神話にちなみ、天香具山の土の力によって天下が平安になったことを意味し、神武天皇による建国神話の事績伝承に由来しています。「延喜式神名帳」では「従五位上」の位階を有するほどの古社で、天下を平定した事績にちなむ埴土の神を斎き、また作物を豊かに育む土の神を祭る社として大きな信仰を集めていたことが伺えます。
古くから継承されてきた天香具山の稲作
人々の生活を支え、国を支える食。中でも「稲」は非常に重要な穀物として位置づけられていました。建国を果たした神武天皇は、国見の折、眼下に広がった豊かに実る稲の田と連なり飛ぶたくさんの蜻蛉から、この地を「蜻蛉の臀呫の如し」と称えました。これが日本の美称「秋津洲」の起源となっています。
●参考:論功行賞と国見|エピローグ!論功行賞を行い、国見をして五穀豊饒の国「秋津洲」を望み見た件|分かる!神武東征神話 No.26
天香具山周辺も、神武天皇が東征にあたって目指した「東に美地あり。青山四周れり」とされた理想の地として稲作が盛んに行われていました。その中心にはありとあらゆる作物を豊かに育む土の神を祭る社が、そして人々の信仰が息づいていたことでしょう。その伝統は悠久の時を経て現代に継承されているのです。
土の神様に見守られて育てられた特別なお米
天香久山を日々仰ぎながら、そのふもとで農薬、除草剤・化学肥料を一切使わない農法によってお米作りをされてきたのが「天香具山農園「八釣山」特別栽培米生産事務所」の山尾さんです。長年にわたって安心安全なお米作りに取り組んでこられ、試行錯誤の末に特別栽培農産物「特別栽培米」の確認を受けられました。
この度、令和の御代替わりに際し、この天香具山農園の一部を畝尾坐健土安神社の神饌田として供し、種まき、お田植え、抜穂の神事を執り行い、土の神様、八百万の神々のなお一層のご加護をいただいたお米を神社に神饌として奉納し、その上で「天香山」・「はにやす」として奉製し皆様方にもお届けさせていただけることになりました。
●参考:お田植え祭|天香久山の御田植神事!お田植え祭当日の様子を詳しくレポ!
●参考:抜穂祭|天香久山の抜穂神事!抜穂祭当日の様子を詳しくレポ!
●参考:新嘗祭とは?五穀豊穣を感謝し神と共食する「新嘗祭」。その起源は日本神話にあり!
神饌とは、神前にお供えする酒食・供物のことです。平成から令和への御代替わりにあたり、天皇が大嘗祭において神に供えた酒食も神饌です。
神饌の中心はお米であり、その稲は神饌田(斎田)という特別な田んぼで育てられます。春のお田植え祭をはじめ、秋の抜穂神事や新嘗祭を通じて土の神様のご加護が込められています。
当地で収穫できる数は限られておりますが、できる限り広く皆様にお届けさせていただきます。おいしさと鮮度にこだわり、ご注文をいただいてから精米いたします。
神饌米がお約束できること
・農薬不使用、化学肥料不使用で育てられた安心・安全なお米をお届けいたします。
・ご注文いただいてから精米することで、鮮度が良くておいしいお米をお届けいたします。
・畝尾座健土安神社の神饌田で大切に育てられたお米を、特別包装にてお届けいたします。
・売上の一部は、神社の維持継続のために役立てられます。
・定期購入をいただけるお客様には、当地での各種神事のご案内をさせていただきます。
神饌米の品種
今回ご用意させていただいたのは「天香山(あまのかぐやま)」と「はにやす」の2種類の神饌米です。
「天香山(あまのかぐやま)」の品種は「ヒノヒカリ」です。
ヒノヒカリは、「コシヒカリ」と「黄金晴」の交配によって生まれ、両方の長所を受け継いだお米です。コシがあり、甘味がありモチモチした食感がお楽しみいただけます。また、ご飯が冷めても美味しいのも特徴です。
「はにやす」の品種は「にこまる」です。
丸々とした粒張りの良い品種で、米の食味ランキングでも高評価を多く得ています。一粒一粒にしっかりと張りがあり、炊くともっちりして柔らかいのが特徴で、現在注目を集めているお米の1つです。
ご注文方法
履歴管理と安心決済のために専用のページをご用意しております。ご注文をいただいてからのキャンセルも可能ですので安心してご利用くださいませ。
ご注文からご発送までの流れ
ご注文をいただいてからの精米作業となりますので、少しお時間をいただきたくお願いを申し上げます。
毎週水曜日にご注文を締め切り、土曜日までにご発送致します。
このため、ご注文のタイミングによってお届けが前後いたします。水曜日中にご注文いただければ、同じ週の土曜日までにご発送しますので、4~5日ほどでお届けいたします。木曜日以降にご注文いただいた場合は、翌週の水曜日に締め切り、その週の土曜日までにご発送しますので、最大10日前後かかってしまいます。何卒ご理解を賜りたくお願いを申し上げます。
神饌米「天香山」1kg
神饌米「はにやす」1kg
日本神話にちなむ神社、伝承地から、とっておきの商品をご紹介いたしました。過疎や高齢化が進む地方で、神社を中心とする伝統行事やお祭りの文化が絶えようとしている現状があって、それをなんとかしたいのです。私たちにできることを一つずつ。売上の一部は神社の維持継続のために役立てさせていただいております。
神話の旅で出会った地域の皆さんと一緒につくらせていただいた自信作です。天香久山のふもとに鎮座する神社と神事の復活を通じて大切につくりあげた神饌米。是非ご賞味くださいませ。
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