須我神社と奥宮|須佐之男と稲田姫の新婚生活用新居!「日本初之宮」として有名な神社は夫婦円満・児授かり・出産守護ご利益満載で清々しい風が吹いている件

 

須我すが神社」は、島根県雲南市にある神社。

須佐之男命すさのおのみこと」が八岐大蛇やまたのをろち退治の後に、助けた「櫛名田比売くしなだひめ」と新婚生活を送るべく新居用に建てた宮殿が元。

この地に来て「心がすがすがしくなった」と言ったところから「須賀」と命名したのが社名の由来。それはきっと、この地の持つ清々しい空気だけでなく、新婚生活への希望やアレコレを期待しての「すがすがしさ」だったと思いますが。。

また、実は日本で初めての宮殿というか御殿だった、ということで「日本初之宮にほんはつのみや」という名称もついております。

さらにさらに、奥宮には、巨大な「夫婦岩」はじめ不老長寿の「神泉坂根水」もあるパワースポットもあり。

今回は、日本神話的背景も盛りだくさんながら、実際のパワースポットぶりもスゴイ神社をご紹介します。

 

須我神社と奥宮|須佐之男と稲田姫の新婚生活用新居!「日本初之宮」として有名な神社は夫婦円満・児授かり・出産守護ご利益満載で清々しい風が吹いている件

須我神社への道

島根県雲南市大東町須賀。

車では、山陰自動車道「松江西」から県道24号を大東方面、「斐伊川ひいかわ」沿いに約30分ほど。

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▲八岐大蛇退治伝承の残る、斐伊川ひいかわ。きっとこれが「肥の河」で、これが大蛇の血でまっ赤に染まったということですね。

バスは、JR松江駅より「大東」行き、もしくはJR大東駅より「松江」行きの一畑バス「須賀」で下車。徒歩3分。

こちら、神社への入口の様子。

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▲「八雲立つ 須賀神社」の看板が目印。ここを右手へ。鳥居をくぐって奥にあります。

 

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▲両側民家の狭い道を通り抜けた突き当りに、目指す須賀神社があります。

 

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▲こちら、境内入口!来ました!日本神話ファンとしては鉄板の参拝スポットであります!!

 

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▲「日本初之宮」の石碑。日本初の宮殿が新婚生活用の宮殿だったなんて、、コレ日本的と解釈していいのでしょうか。。。

 

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▲堂々とした社門であります。

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▲境内に入ると、広々とした空間が広がります。とても心地よい風が吹いてます。

 

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▲そして、「八雲立つ」の和歌の石碑。日本初の歌。それが新居生活のアレコレを楽しみに歌う内容だなんて、、、これも日本的といっていいのでしょうか。。。

 

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創建経緯

『古事記』が元ネタ。

高天原を追放され、地上に降った「須佐之男命すさのおのみこと」。

「八岐大蛇」を退治し、「稲田比売命いなだひめのみこと」をゲットしたあと、一緒に住む宮にふさわしい土地を探し、「須賀すが」に至ったところで、「心がすがすがしくなった」と言い、此の地に宮を造ったところから。コチラ、日本神話とあわあせて詳しくは後ほど。

この建てた宮が、日本初の宮殿ということで「日本初之宮」と呼ばれており、合わせて「須佐之男命」が詠んだ歌が日本初の和歌ということで、「和歌発祥の地」とされております。

なにかと「初めて」な重要スポット。

その後、人代にはいり、奈良時代編纂された『出雲国風土記』の「大原郡条」に記載されている「須我社」が、此の地であると比定されております。

また、時代は下り、天文年間(1500年前半)、この地に地頭として信濃国諏訪から中沢豊前守が赴任。信仰していた諏訪大社の「武御名方命」を勧請して須我神社に合祀した経緯アリ。

以後、明治に入るまで「諏訪大明神」と呼ばれ、一帯の地名も「諏訪村」とされていたそうです。

で、明治22年(1889年)にようやっと、地名と社名ともに「須我」になりました。

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ご祭神

主祭神

  • 須佐之男命すさのおのみこと(夫)
  • 稲田比売命いなだひめのみこと(嫁)
  • 清之湯山主三名狭漏彦八島野命すがのゆやまぬしみなさろひこやしまのみこと(子)

親子で主祭神であります。

  • 武御名方命

諏訪大社の分霊を配祀。創建経緯より。

御利益

良縁成就、夫婦円満、子授・安産、除災招福、諸願成就

特に、夫婦系というかカップル系のラブなご利益は日本随一であります。折り紙付き♥

 

日本神話的背景

と、ココで、当サイトならではの、日本神話コンテンツをディープにお届け。

経緯でも触れましたが、須賀神社の創建は『古事記』の「八岐大蛇退治」にあります。

以下、主なポイントをわかりやすくまとめ。

大きな話の流れとしては「ボーイミーツガール」

①出会い求めあう二人、②大きな困難が襲いかかるが、③克服して二人の恋が成就する、めでたしめでたし。です。

①出会い求めあう二人

まずは、ヒーローの経緯から。

高天原で乱暴狼藉を働き、姉の「天照大御神あまてらすおおみかみ」が岩戸に隠れて世界が闇に包まれてしまうなど、大変な事態を引き起こした問題児「須佐之男命すさのおのみこと」。

八百万の神により罰を受け、ヒゲと手足の爪を切られ高天原を追放されてしまいます。この時点で、とてもヒーローとは呼べない方ですね。。(;・∀・)

で、ヒゲ無し爪無しの「須佐之男命」は地上にくだってきます。

降り立ったのが「出雲の国のの河上」。名前を「鳥髪とりがみ」というところ。このとき、「おはし」が河上から流れてきたのをみて、「須佐之男命すさのおのみこと」は人が上流にいると思い、さかのぼっていきました。

すると、老夫と老女がいて、童女を家の中において泣いておりました。
※この老夫婦が「足名椎あしなづち」「手名椎てなづち」夫妻、神社本殿の上にお祀りされてます。

そして、童女こそが、後に「須佐之男命すさのおのみこと」の嫁となる「櫛名田比売くしなだひめ」です。
※社伝では、「稲田比売命いなだひめのみこと」ですが、『古事記』では「櫛名田比売くしなだひめ」と表記。

泣いている理由を聞くと、「高志こし八俣やまたのをろち」が毎年やってきて娘をさらっていくとのこと。
※「高志こし」とは、北陸の「越」といわれており、要は新潟のあたりからやってくる大蛇という設定なわけです。遠いという意味ありもありますが。

そこで「須佐之男命すさのおのみこと」は老夫婦に交渉。「この女を私に献上してくれるだろうか」と。
※「献上」とありますが、これ重要で、「須佐之男命すさのおのみこと」はそうは言っても「天神あまつかみ」で、存在自体が尊い訳で。地上の「国神くにつかみ」から見たら雲の上の恐れ多いお方。この上下関係が「献上」という言葉に現れています。

実際、「須佐之男命すさのおのみこと」の身の上を知った老夫婦は「恐れ多いことです。(娘を)奉りましょう。」と即合意。大丈夫か、手足爪の無い怪しい男に、、、ま、ヒゲが無いということは好青年に見えたのだろう、うん、きっとそうだ。

そこで、「須佐之男命すさのおのみこと」は「櫛名田比売くしなだひめ」を「爪櫛つまくし」に変え髪に刺して、いよいよ「をろち退治」に臨みます。

櫛に変えたとは言え、恐ろしいをろち退治に一緒に向かうんですね。。。置いとけばいいのに。

そんなこんなで、有名な「八岐大蛇やまたのをろち退治」の神話に続くわけです。

②大きな困難が立ちはだかるが克服する

直接戦わず、大蛇に酒をのませて酔っぱらったところで寝首をかく、という非常に狡猾な作戦。

ここで、酒について。本文「八塩やしお折りの酒」とあり、これは、「八=多い、沢山」という意味で、何度も何度も繰り返し醸造したアルコール度数の極めて高いお酒のこと。

なんせ大蛇を酔っぱらわせるくらいなので、相応の度数が必要なわけです。

で、首尾よく、酔わせて、寝かせて、寝首をかいて、切り刻んで、やっつけた、というお話。

このとき、「の河、血に変りて流れき。」とあり、をろちの血で「肥の河」はまっ赤に染まったと伝えます。
※冒頭でお伝えした「斐伊川ひいかわ」はそんな経緯でチェックされてください。

ここで、切り刻んだ大蛇から、三種の神器である「草なぎの大刀」が出てきます。

③成就。そして子づくり

以下、大蛇退治の後の部分を抜粋。

こういう次第で、その「須佐之男命すさのおのみこと」は、宮を造るべき地を出雲の国にお求めになった。そして、須賀の地に到って、らして言うには

「ああ、ここに来て、私の心はすがすがしい。」と。

そして、そこに宮を作って坐した。そこは、今、「須賀」という。

また、「須佐之男命すさのおのみこと」が、最初に「須賀の宮」をおつくりになった時に、此の地から雲が立ち上った。そこで、歌をおつくりになった。その歌に言う。

八雲立つ 八雲八重垣 妻籠みに 八重垣作る その八重垣を

→盛んに雲が立ちのぼる、その湧き出る雲にゆかりの出雲の国で、雲が幾重にも立つように幾重にも新居の垣を作っている。新妻を籠らせるために新居の垣をつくっている、その幾重にもめぐらした立派な垣であることよ。

『古事記』上巻

※最後の三十一文字の歌が、日本で最古の歌で、この地が「和歌発祥の地」の由縁になってます。また、歌の中の「出雲」が出雲の国名の起源。何かと重要な歌であります。

ということで、

めでたく困難を克服し恋愛成就。二人で新婚生活を送る場所として選ばれたのが「須賀」の地であり、当社である、という事ですね。

その後、

新婚生活を始めた「須佐之男命すさのおのみこと」は「櫛名田比売くしなだひめ」と「くみどに起こして」数々の神を生みます。

新居での、そういうことであります。

尚、老夫は、宮の管理人さんに任命してます。

ということで、上記、

大きな「ボーイミーツガール・ストーリー」の流れは是非チェックされてください。

日本神話をもって参拝されると神社参拝に奥行きが出てくること間違いなしです!

 

その他。

本殿の右横に3つの神社が並んで建っております。

海潮神社

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▲天神神社、大石神社、山神神社を合祀した経緯あり。

 

荒神社

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▲神木がご神体。家内安全等のご利益あり。

 

若宮神社

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▲こちらも、稲荷神社、秋田神社、火守神社、琴平神社、木山神社を合祀した経緯アリ。

 

御祖神社、社日神社

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▲神社右手の奥に、山へ登っていく道があります。コチラも是非チェック。特に、御祖神社には、「足名椎あしなづち」と「手名椎てなづち」が祀られております。コレは相当レア!

 

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▲そうは言っても、そうとう山道を進みます。覚悟されたし。

 

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御祖みおや神社:ご祭神は「櫛名田比売くしなだひめ」の両親である「足名椎あしなづち」と「手名椎てなづち」です。

 

お守り等

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▲いろいろあるお守りの中で「剣守」は当社ならでは。須佐之男命が大蛇を退治した「十束剣とつかのつるぎ」をかたどり、当社の御神木「神成木」で作られたスーパーなお守りであります。災いを取り除き幸福を授かります。

 

須賀神社奥宮

背後にある八雲山には、夫婦岩と呼ばれる巨石と小祠があって、奥宮として位置づけられてます。

また、「二宮詣り」という習わしもあり、本社と奥宮をセットで参りましょうというもの。本殿社務所で祈願札を受けて祈願を記入、それを奥宮で納める流れです。

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▲山を一つ越えていく感じで。入り口はこんな感じ。ココから山道を登って10分ほど。

 

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▲磐座!!元は須賀の地の総氏神として信仰されていたものだそうです。超パワースポット!!!

ご祭神は、下の本殿と同じく

  • 須佐之男命(夫)
  • 稲田比売命(嫁)
  • 清之湯山主三名狭漏彦八島野命すがのゆやまぬしみなさろひこやしまのみこと(子)

巨岩3つを親子としてお祭りしております。

途中には、

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▲不老長寿の清水もあります。実際、おいしー清水でした。力が沸き上がる感じ? これ気分的なもの?

本殿と奥宮合わせて2~3時間はかかると思います。じっくり時間をかけて参拝しエネルギーをいただくのが◎!

 

まとめ

須我神社

島根県雲南市にある神社で、「須佐之男命」が八岐大蛇退治の後に、助けた稲田姫と新婚生活を送るべく新居用に建てた宮殿が起源。

この地に来て「心がすがすがしくなった」と言ったところから「須賀」と命名。それはきっと、この地の持つ清々しい空気だけでなく、新婚生活への希望やアレコレを期待しての「すがすがしさ」だったと勝手に推測。

コチラ、2つの初と1つの起源。日本で初めての宮殿ということで「日本初之宮」、日本最古=日本で初めての歌(和歌)にちなむ場所。そして、歌の中の「出雲」が出雲の国名の起源。

奥の宮には、巨大な「夫婦岩」はじめ不老長寿の「神泉坂根水」もあるパワースポットもあり、ほんとに盛りだくさんな神社。

島根にお立ち寄りの際は、鉄板の神社です。是非参拝されてください。

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確かに清々しい風が吹いております!!!

島根県雲南市大東町須賀260

〒699-1205 島根県雲南市大東町須賀260

駐車場あり

トイレあり

HPはコチラでどうぞ!

 

コチラで☟島根の神社をまとめております!

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さるたひこ

こんにちは、さるたひこです!読んでいただきありがとうございます。「日本神話をこよなく愛するナビゲーター」として日本神話関連情報、題して「日本神話がおもしろい!」を発信していきます。どうぞよろしくお願いします。ちなみに、ネーミングは、天孫降臨の折、瓊瓊杵尊を道案内した国津神「猿田彦命」にあやからせていただいてます。ただ、神様の名前をそのまま使うのは畏れ多いので「さるたびこ」の「び」を「ひ」に変えております。