日本神話.comならではの、日本神話的観点から入った島根の神社紹介をお届けします。
古代、「出雲国」と呼ばれていた島根。八岐大蛇退治や国譲り神話、そして黄泉の国など数々の神話の舞台として設定されています。
そうした神話をベースに、全国的に有名な「大国主神」を祭る出雲大社はじめ、個性的な神社もたくさん!
今回は、出雲大社を中心に関連する神社を、そして神代でも登場する神様をお祭りする個性豊かな神社の皆さんもまとめてご紹介です。
島根県の神社巡りオススメスポット|出雲は八岐大蛇退治や国譲り神話など数々の神話の舞台!出雲大社を中心に日本神話から入る島根のおススメ神社のご祭神とご利益をまとめ!
目次
日本神話的島根の位置づけ
日本神話の大きな流れの中で、島根で発生する特に重要なイベントは、素戔嗚の出雲降臨と、八岐大蛇退治、奇稲田姫との結婚を通じた大己貴神(=大国主)誕生。そして大己貴神による国造りと国譲りです。
位置づけ的には、それまで高天原を舞台にした神話展開が、地上の葦原中国を舞台とした展開へ切り替わる重要な転換点となっております。
そして、大己貴神による国譲りを経て、天孫が降臨する流れへ続き、舞台は島根から九州へ移っていきます。
今でこそ、縁結びのスポットとして全国的に知られていますが、日本神話的には「天孫降臨へ向けた環境整備の地」であります。ま、こんなテーマでは集客はできませんけどね。。。
天孫が降臨するためには、国としてある程度カタチになっていないといけない、そのために大己貴神が「国造り」を行い、国を譲る。また、「国造り」を行うためには、地上にはびこっている悪霊や邪神を駆逐しないといけない、その象徴が八岐大蛇退治。そのために、3貴神のうちの一神「素戔嗚尊」が出雲に降臨する、というたて付け。
ちなみに、「国を譲る神話」について、争いではなく話し合いによって平和的に解決したというところがいかにも日本的だとか言われますが、そもそも、出雲の地で国譲り神話が生まれたということは、歴史的にも大和政権に匹敵するほどの大きな勢力があったのではないか、というロマンにつながっていく訳です。出雲の勢力を、中央の大和政権支配下へ組み込んでいく必要があって、、、的な。
しかも、それを裏付けるものとして、荒神谷遺跡に代表される無数の銅剣や銅鐸があったりします。島根県古代出雲歴史博物館ではレプリカながら圧倒的な展示品あり。
神話から展開するロマンの広がりとしてコチラも是非チェックされてください。
ということで、日本神話的島根の位置づけ、一言で言うと、「天孫降臨へ向けた環境整備の地」。
うーん、やっぱり地味すぎる。。。涙
以下、神話の物語展開に沿って神社をご紹介です。
黄泉に関連する神社・スポット
さかのぼっていくと、ざっくりこんな感じ。(「←」は「そのために」の意)
天孫降臨←国譲り←国造り←大国主誕生←素戔嗚尊と奇稲田姫結婚←八岐大蛇退治←素戔嗚尊降臨←高天原追放←素戔嗚尊の乱暴狼藉と天照岩戸隠れ←3貴神誕生←黄泉から帰還と禊祓←黄泉の国←伊奘冉尊死去
出雲が神話で登場する最初は、「伊奘冉尊と黄泉の国にまつわる神話」。
関連する神社とスポットがコチラです。
揖夜神社
ご祭神:伊奘冉尊、大己貴命、少彦名命、事代主命
ご利益:国家安泰、子孫繁栄、五穀豊穣、家内安全、商売繁盛、厄除け、病気平癒
島根県松江市にある神社です。『古事記』に死の国「黄泉」の入口である「黄泉比良坂」は「出雲国の伊賦夜坂である」と伝え、主祭神に死を司る「伊奘冉尊」を祭ります。何かと「死」に関連するディープな神社であります。
⇒「揖夜神社|黄泉国の入口近くに鎮座し「死」を司る伊奘冉尊を祭る!なにかと死と関連するディープな神社。黄泉比良坂伝承地と合わせて要チェックなスポットデス」
黄泉平坂伝説地
島根県松江市にある神話伝承地。この世から黄泉国(死の国)へ至るとされる坂で、それはそれは恐ろしい場所。現地は、人気のない山の中にあって、ひんやりとした空気がただよっています。日本神話ファンのみならず、ミステリーファンとしても絶対に外しちゃならない鉄板おススメスポットです。
⇒「黄泉比良坂伊賦夜坂伝説地|あの世の入口??この世から黄泉国へ至る坂の伝説地はおどろおどろしい空気が流れ込んでくるような気がした件」
ちなみに、ちょっと出雲大社方面へ向かいますが、『出雲国風土記』で伝える「黄泉の穴」へ続く洞窟があったりします。
猪目洞窟
雲市猪目町にある洞窟。ココ、「黄泉の穴」として伝えられ、「夢で猪目洞窟を見た者は必ず死ぬ」といわれている、めちゃんこ恐ろしいスポット((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
そんな「ちょ…マジ?」な場所、わざわざ行かなくてもいいだろう、という話はありますが、日本神話関連スポットのため当サイトとしては突撃せねばならぬm9( ゚Д゚) ドーン! ということで行ってきました。
⇒「猪目洞窟|夢で猪目洞窟を見た者は必ず死ぬ!?出雲国風土記に「黄泉の穴」と伝える洞窟は闇に吸い込まれそうな恐怖を感じるおススメ?ミステリースポット!」
比婆山久米神社
島根県安来市にある神社。日本神話で、「比婆山に葬った」と伝える伝承地と神社がセットになってます。背後の「比婆山」山頂には国生みの母である「伊耶那美尊」の御神陵と言われる古墳があります。山頂にある「奥ノ宮」と麓にある「下ノ宮」の2つの宮から成ってます。
→ただいま準備中です。
素戔嗚尊に関連する神社
黄泉関連の神話のあと、舞台は一度高天原に移り、再び島根が舞台になるのは素戔嗚降臨からです。
天孫降臨←国譲り←国造り←大国主誕生←素戔嗚尊と奇稲田姫結婚←八岐大蛇退治←素戔嗚尊降臨←高天原追放←素戔嗚尊の乱暴狼藉と天照岩戸隠れ←3貴神誕生←黄泉から帰還と禊祓←黄泉の国←伊奘冉尊死去
船通山(須佐之男降臨の地)
『古事記』伝承から。『古事記』では「須佐之男命」という表記です。「(須佐之男命は)出雲国の肥の河上、名は鳥髪といふ地に降りたまひき」と記されており「降臨の地」とされてます。
「肥の河上」とは現在の島根県東部を流れる斐伊川の上流部と比定されており、その水源が現在の「船通山」と伝えられてます。
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須賀神社
主祭神:須佐之男命(夫)、稲田比売命(嫁)、清之湯山主三名狭漏彦八島野命(子)
ご利益:良縁成就、夫婦円満、子授・安産、除災招福、諸願成就
島根県雲南市にある神社です。「須佐之男命」が八岐大蛇退治の後に、助けた「櫛名田比売」と新婚生活を送るべく新居用に建てた宮殿が元。この地に来て「心がすがすがしくなった」と言ったところから「須賀」と命名したのが社名の由来。それはきっと、この地の持つ清々しい空気だけでなく、新婚生活への希望やアレコレを期待しての「すがすがしさ」だったと思いますが。。
⇒「須我神社と奥宮|須佐之男と稲田姫の新婚生活用新居!「日本初之宮」として有名な神社は夫婦円満・児授かり・出産守護ご利益満載で清々しい風が吹いている件」
本殿から八雲山方面、2kmほど行くと「奥宮」があり、ココには、巨大な「夫婦岩」はじめ不老長寿の「神泉坂根水」もあるパワースポットもあります。
⇒「夫婦岩(須賀神社奥宮)|巨大な磐座がご神体のパワースポット!「二宮詣り」で知られる奥宮は不老長寿の清水もいただける山奥の神秘的な場所にあります。」
八重垣神社
主祭神:素盞嗚尊、稲田姫命、合祀:大己貴神
ご利益 特に「縁結び」、夫婦和合、安産・子授け、厄難除、災難除
島根県松江市にある神社。コチラ、「出雲の縁結びの大神」として知られ、縁結びご利益めがけて全国から主に女子の皆さんが占いをしにやってくるというスゴイ神社です。境内は、縁結びご利益を引き出すとっても素敵な仕掛けがあって、私さるたひこもついつい占いにあやかってしまいました。とにもかくにも、縁結び満開の素敵なスポットです。
⇒「八重垣神社|出雲の縁結びの大神!縁結びご利益と鏡の池占いめがけて全国から参拝客が押しかけるパワースポットは素戔嗚尊と奇稲田姫の夫婦が祀られる美しい神社でした」
須佐神社
「素盞嗚尊」の神社、ということで、そのパワーが根拠になって「日本一のパワースポット」と言われるmのスゴイ神社です。他「稲田姫」その父母神である「足名椎命」「手名椎命」を合祀します。
⇒ただいま準備中です。
3.大国主に関連する神社
須賀の地で新婚生活を送り、幾多の神を生み、その中で「大己貴神(=大国主)」が誕生します。そしていよいよ舞台は出雲大社へ。稲佐の浜で国譲り交渉が行われ、譲った大国主は幽界へ退き、出雲大社でお祭りをするという流れ。
天孫降臨←国譲り←国造り←大国主誕生←素戔嗚尊と奇稲田姫結婚←八岐大蛇退治←素戔嗚尊降臨←高天原追放←素戔嗚尊の乱暴狼藉と天照岩戸隠れ←3貴神誕生←黄泉から帰還と禊祓←黄泉の国←伊奘冉尊死去
稲佐の浜
島根県出雲市にある海岸です。ココ、出雲大社の西1kmくらいのところにある海岸で、国譲り神話で知られる浜です。出雲神話では国引き神話で登場。海岸は西向きなので夕日が特に美しく眺められます。逆に日の出は出雲大社方面から上ってきます。
⇒「稲佐の浜|国譲り神話の舞台!美しい夕日と神々しい日の出の様子を両方まとめてお届け。出雲大社参拝時には鉄板のおススメ観光スポット!」
出雲大社
ご祭神:大国主大神、他摂社・末社に多数の神
ご利益:国大開拓の神、農耕発展の神、医薬開発の神、そして縁結びの神・福の神
島根県出雲市にある神社です。「神々の国、出雲」を代表する神社で、日本神話的にも「顕界・幽界の統治」といったテーマを持つ非常に重要な神社でもあります。その神殿は、古代においては想像を絶する威容を誇っていたと伝えられ、神話ロマンをこれでもかとかきたててくれます。鉄板の参拝スポットです!
⇒「出雲大社|幽界(神事)を司る大国主を祀る!想像を絶する威容を誇っていた国譲りの交換条件である「天日隅宮」をはじめ出雲大社の見どころを全部まとめてご紹介!」
島根県立古代出雲歴史博物館
島根県出雲市大社町にある博物館。出雲大社の隣。ココ、島根県各地の遺跡から発掘された品々(復元模型含む)が展示され、古代ロマンをこれでもかとかきたててくれます!出雲大社参拝の際には是非立ち寄っていただきたい超おススメスポットです。
⇒「島根県立 古代出雲歴史博物館|古代の出雲大社「巨大神殿」は超必見!出雲の遺跡から出土した数々の資料を揃える秀逸な県立博物館で神話ロマンに浸る至福を体感せよ」
美保神社
御祭神は、「三穂津姫命(母)」と「事代主神(子)」の二柱。
「三穂津姫命(母)」は、高天原から稲穂を地上にもたらした神様で、大国主神のお后神になった神。また、「事代主神(子)」は大国主神の子であり、「ゑびす様」の名で世に知られております。国譲りの神話では、オヤジである大国主神から、国譲りの相談と可否を委ねられた神様。超重要スポットです!
⇒ただいま準備中です。
その他の神社の皆さん
日御碕神社
ご祭神:天照大御神
ご利益 特に厄除け ほかに縁結び、夫婦円満、家運繁栄、交通安全、海上安全、殖産興業、安産など
ご祭神:素盞嗚尊
ご利益 特に厄除け ほかに縁結び、夫婦円満、家運繁栄、交通安全、海上安全、殖産興業、安産など
島根県出雲市大社町日御碕にある神社。島根半島の西端に位置し、美しい夕日で有名な日御碕にあります。
神社は上の宮「神の宮」と下の宮「日沈宮」の上下二社を総称して「日御碕神社」。桃山時代の面影を残す精巧な権現造りと朱色がとても美しい社殿です。日御碕灯台と合わせてチェックされてください!
⇒「日御碕神社|日の本の夜を守る神社!素盞鳴の奇魂と天照の和魂の御霊威により厄除け・縁結びなど幅広く霊験あらたかな件」
⇒「出雲日御碕灯台|白亜の塔身が青天に映える東洋一の灯台!夕日で有名な景勝地に立つ島根県のおススメ観光スポット」
その他の神社は順次追加していきます。お楽しみに!
まとめ
日本神話.comならではの、日本神話的観点から入った島根の神社紹介、いかがでしたでしょうか?
古代、「出雲国」と呼ばれていた島根。今でこそ、縁結びのスポットとして全国的に知られていますが、日本神話的には「天孫降臨へ向けた環境整備の地」であります。
八岐大蛇退治や国譲り神話、そして黄泉の国など数々の神話の舞台として設定されていて、こうした神話をベースに、全国的に有名な「大国主神」を祭る出雲大社はじめ、個性的な神社が展開しています。
神話ロマンをこれでもか!と堪能できる島根県。是非チェックされてくださいね。
神社好きな皆さまへ。当サイトおススメ神社の皆さん!
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