ホテル浦島|宿泊レポ!岩窟風呂「忘帰洞」他6つの温泉巡りが楽しめる巨大リゾート&スパのホテル浦島を全力でご紹介!

 

ホテル浦島は、和歌山県の那智勝浦町にあるホテル。

有名な大洞窟・岩窟風呂「忘帰洞」はじめ、6つの温泉巡りが館内で楽しめてしまうという、もはや「巨大リゾート&スパ施設」とも言うべきマンモスホテル。

開業は昭和31年。那智勝浦の発展と衰退、そして最近の世界遺産ブームによる復活といった歴史とともにあった「the昭和な風」を存分に感じさせてくれます

今回は、那智勝浦に訪れた際には鉄板のホテル「ホテル浦島」をご紹介します。 ここを知らずして温泉は語れない!

 

ホテル浦島|岩窟風呂「忘帰洞」はじめ6つの温泉巡りが楽しめる巨大リゾート&スパ施設!那智勝浦温泉を代表する「the昭和な浦島風呂」を知らずして温泉を語るべからず!

ホテル浦島を取り巻く背景

ホテル浦島が属する「那智勝浦町」。

「町」という割には結構デカくて、熊野那智大社や那智の滝をはじめ山間部を含む広大な町です。

有名なユネスコ世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の「熊野エリア」に見事該当していて、たくさんの観光客が訪れる人気スポット。

↓こちら、那智勝浦観光協会より「那智勝浦紹介PV」

良いっすね!

さて、

「ホテル浦島」は、そんなデカくて世界遺産もある人気な町にある那智勝浦温泉を代表するホテル。

開業は昭和31年(1956年)。ホテルの中にある歴史を感じさせてくれる写真がコチラ。

ホテル浦島  (97)

いやー、昭和ですね。

ホテルが建つ場所は、実は海底が隆起してできた岬で。右側、ケーブルカー的なものが確認できます。こちらが現在のホテル内にあるエスカレーターだったりします。

昭和の那智勝浦港はこんな雰囲気。

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那智勝浦港は、昔から日本有数のマグロ漁港基地でした。遠洋漁業の街。屈強な海の男たちが港を闊歩していたのでしょう。もちろん、今でも地元の料理屋さんでは新鮮なマグロをいただけます。

↑こちらのお蕎麦は有名。マグロ丼も人気です!是非!

 

ホテル浦島へは船を利用

さて、そんな背景を持つホテル浦島には、対岸「勝浦港」より船に乗って向かいます!

船ですよ、船!

いいじゃないですか浦島太郎な気分で。なんせ岬に建ってますから。

お車でお越しの際は、少し離れたところに「ホテル浦島」専用の駐車場がありますので、そこに停めましょう。その駐車場から港まで専用バスが往復送迎してくれます。無料。

電車でお越しの際は、JR紀勢線「紀伊勝浦駅」から徒歩7分で桟橋に着きます。

港についたら、乗り場へ。「歓迎 那智勝浦温泉 浦島」の巨大な文字版が目印。すぐに分かります。

ホテル浦島への船 (3) ホテル浦島への船 (4) ホテル浦島  (5)

▲勝浦港の浦島行ふ頭からの眺め。海の向こう側、山のふもとにあるのがホテル浦島です。

潮風を存分に吸い込んで、この時点で気分は最高潮♪

 

乗り場で待っていると、、、

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▲来ました!ホテル浦島行きの船!

 

ホテル浦島への船 (1)

▲船内の様子。いやー、これでもか!と昭和の香り。一気にホテル浦島モードに突入です!

 

ホテル浦島への船 (12)

▲出航~~~。いやー、アガルぅ~♪

 

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▲着いたのがちょうど夕方で。桃色と群青が織りなす美しい空の景色。。。専用の船で5分くらい。海風が心地いいー♪

 

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▲こちらが「ホテル浦島」のふ頭。そして着岸! すごいワクワクします!

海を渡ることで今までの俗世とは切り離された世界にたどり着いたような、、、浦島さん、ここは竜宮城すか??

 

ホテル浦島  (17)

▲いよいよホテル浦島に入ります。エントランスはこんな感じで昭和の雨除け付け足し感。

 

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▲「ホテル浦島」館内に入ると広大なエントランス。まずは受付をしましょう。多言語対応です。流石でございます。

 

「ホテル浦島」はホント巨大な施設で。

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▲こちら館内の模型から。下に浦島丸がいますが、こちらが先ほどの入り口。ホテル浦島はこんな感じで岬の山にへばりつくように建っています。

要は、この山にトンネルを掘って通路を通し、温泉が湧いているところに洞窟風呂を作ったという訳ですね。

 

こちらがホテル浦島館内マップ。ほんと巨大迷路みたいだ!

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「the 昭和」好きな方は是非、「本館」や「なぎさ館」をご利用ください。至る所で、これでもか!と「the 昭和」な雰囲気を感じられます。

キレイなところ、見晴らしの良いところをご希望の方は、「日昇館」や「山上館」をおススメします。近年追加してできた建物なのでキレイ目です。

ちなみに、「本館」からは朝日が見れません。西向きなので。太平洋に昇る美しい朝日を見たい場合は、「日昇館」や「山上館」に泊まりましょう。

今回、さるたひこが泊まったのは、もちろん本館! 昭和なんで。いろいろ。。。

 

ホテル浦島のお部屋の様子

本館の5階の和室部屋。家族用の朝食のみプランで25,000円前後です。季節繁忙によって変わります。

夕食は勝浦港とか新宮の方にもお店があるので、地元料理が食べたかったので無しにしました。

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▲こちらが和室の様子。ほんと、和。どこまでも昭和。

 

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ね?

どこまでも昭和でしょ?この雰囲気、個人的には大好きです!

ちなみに窓からの景色、つまり本館側からの景色はこんな感じ。

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▲翌朝の景色から。勝浦港が一望できます。西側ってことですね。

 

ちなみに、本館の洋室はこんなイメージ。

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▲これはこれで、やっぱり香る「昭和臭」。

 

ちなみに、浴衣は基本は室内に置いてあるのですが、その他の子供用とかなんだとかはエントランス近くの浴衣置き場に揃ってます。

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ホテル浦島の6つの温泉と「忘帰洞」「玄武洞」

では、ようやくホテル浦島のメイン、温泉をご紹介します。

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▲それぞれ温泉に入れる時間が決まってますので、しっかりチェックされてください。計画性が大事なくらいたくさんの温泉があります!

今回はその中から代表的な2つの温泉をご紹介!

 

忘帰洞

先ほどご説明した通り、このホテル浦島が建つ場所は、海底が隆起してできた岬

それが熊野灘の荒い波風に浸食されてできたのがこの岩窟という訳です。間口25m、奥行き50m、高さ15mの天然洞窟。それが忘帰洞。

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▲入り口の雰囲気。もうこの時点で洞窟洞窟してます。

 

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▲こちら翌朝、ちょうど風呂掃除のときに撮らせていただきました。

 

「忘帰洞」の名前の由来は、大正末期のころ、紀州藩主の嫡流「徳川頼倫」が来遊され、「帰るのを忘れさせるほど」と絶賛したところから。

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▲ほんと、洞窟の中の温泉です。スゴイです、この雰囲気。。。

 

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▲肌がすべすべになる感じの素敵な温泉です。素晴らしい眺めと海の波の音、そして素晴らしい温泉。確かに帰るの忘れるわ。。。気持ちいいぞー!!

続いて玄武洞をご紹介。

 

玄武洞

こちらも、忘帰洞に負けないくらいの洞窟風呂。

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東側に面しているので奥からは日の出が見れます。

キャプチャ

▲洞窟洞窟洞窟!!!!!

ちなみに、各お風呂には、

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▲シェーバーとか、冷たい水とか、血圧計とか、、、至れり尽くせりなモノたちが揃ってます。どこまでもthe昭和!!!

他の温泉は、、、是非ご自身で温泉巡りして確かめてみてくださいね。

それとは別にコチラをご紹介。

 

貸切露天風呂

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貸切露天風呂はフロントで事前に予約しましょう。1時間2000円前後で貸切可能です。

フロントから離れてますが、スタッフの方が案内してくれます。

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▲露天風呂なので、こちらも海の音を聞きながら。。。のんびりとした時間を過ごせますよ♪

 

ホテル浦島の食事メニュー

晩御飯

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▲ま、いわゆる昭和の高度成長期の名残を残す大量生産大量消費流れ作業スタイル。良い意味で古き良きスタイルというか。。。

 

朝ご飯

今回の朝ごはん会場は、山上館のレストラン。山上館はその名のとおり、山の上。

ホテル浦島が誇る長大なエスカレーター(またはエレベーター)を利用して向かいます。

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▲スゴイでしょ?コレ。ホテルの中にあるんですよ!信じられます?こんな長いエスカレータを持つホテルは日本広しと言えどホテル浦島だけだ!

と思います。。。

 

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▲「ようこそ~山上館へ!お食事会場はそちらからエスカレーターでございまーす!」

って、まだ上がるの!??

 

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▲ようやく到着しました。本館からだと5分~10分ほどでしょうか。。。遠いよ!

朝食はバイキングです。

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からの、、、

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▲こんな感じで。「いただきます!」

普通にバイキングです。野菜は新鮮。バリエーションもたくさんあって十分楽しめるのではないかと思います。

 

その他、ホテル浦島が誇る昭和な風景の皆さん。設備紹介とともに

お土産屋さん

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▲お土産もの屋さんは館内にたくさんあるので相当充実しています。和歌山のお土産は全部揃ってるんじゃないかってくらい。

 

コインランドリー

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▲忘帰洞の近く。忘帰洞を背にしてまっすぐ進むとあります。私さるたひこのような長距離移動者には嬉しい!

 

娯楽設備系

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▲コレ、なんだか分かりますか?? カラオケボックス!ですよ!!! スゲー!!!!!文化遺産モノです。

 

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▲これはもう、鉄板でしょう。卓球。コチラ、本館から日昇館へ向かう途中にあります。先ほどのカラオケボックスも同様。

 

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▲囲碁とか将棋とか。いやー至れり尽くせりだなー。 やってる人はいなかったけど。

 

通路の景色

ホテル浦島を語るうえで、通路を外すわけにはまいりません。

どんだけ掘ったんだよ。。。っていうくらい延々と続く岩盤通路。ここではその一部をご紹介。

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と、まー、ホテル浦島館内全体的に通路通路してるわけです。さまざまな表情を見せてくれる通路。フリークには悶絶寸前のスポットかと思います。

 

昭和臭のする皆さん

既にご紹介した写真から既に昭和の香りがプンプンしてたかと思いますが、これ以外にもいくつかご紹介します。

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▲ホテル浦島さん、これはなんですか??部屋の上のランプ。。。

 

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▲このボタンの丸味がたまりません!

 

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いやー、ほんとほんの一部なんで、是非、ご自身でチェックされてください。館内全体ぷんぷんです。

 

おまけ

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▲こちら、日昇館からの朝焼け。玄武洞の湯からは、こんな感じの朝日を眺めながら温泉も可能です。

 

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▲地主社。ホテル浦島の守り神的な。。。?

 

お帰り

お帰りは、再度船に乗って。浦島丸カモン!

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▲来るとき取り忘れてご紹介できなかった浦島丸です。これは何の生き物をモチーフにしたのでしょうか。。。汗

そして、出港の時間。。。

ありがとうホテル浦島!

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ぼーっと5分ほど。灯台を回って勝浦港へ向かいます。

 

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▲と、まー、終わってみるとまるで夢のような時間だったような気がします。

やはりこのシチュエーションというか、設定が。海を渡って、さながら竜宮城へ、そこでは鯛やヒラメの舞い踊り、、、ってそれは高度経済成長期の昭和の名残りがあるだけなのかもしれませんが、十分にそんな夢を膨らませてもらえました。

 

まとめ

ホテル浦島

和歌山県の那智勝浦町にあるホテル。

ホテル浦島には、対岸勝浦港より浦島丸に乗ってご入館。有名な大洞窟・岩窟風呂「忘帰洞」はじめ6つの温泉巡りが館内で楽しめてしまうという、もはや巨大リゾート&スパ施設とも言うべきマンモスホテル。

開業は昭和31年。那智勝浦の発展と衰退、そして最近の世界遺産ブームによる復活といった歴史とともにあった「the昭和な風」を存分に感じさせてくれます。

那智勝浦に訪れた際には鉄板のホテルとして、是非ご利用されてみてください。この温泉を知らずして温泉は語るべからずだと思います。

 

住所:和歌山県東牟婁郡那智勝浦町勝浦1165-2

アクセス:JR紀勢線 紀伊勝浦駅から徒歩7分で桟橋へ。更に専用ボートで5分

駐車場有り 400台 無料 予約不要

TEL:0735-52-1011 FAX:0735-52-0275

総部屋数791室

詳しくはこちらから!

 

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参考文献:『古代神話の文献学』(塙書房)、『新編日本古典文学全集 日本書紀』(小学館)、『日本書紀史注』(風人社)、『日本古典文学大系『日本書紀 上』(岩波書店)他
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