初辰まいり|商売繁盛・家内安全のスーパー御利益「はったつさん」の手順・方法をまとめてみた!

 

初辰はったつまいり」は、

  • 住吉大社の奥にある3つの神社に、
  • 毎月、最初の辰の日に参拝して、
  • 商売繁盛・家内安全の超絶御利益をゲットしてしまおう

という奥ゆかしい参拝スタイル。住吉大社参拝時には是非チャレンジしていただきたいお参りです。

まー、御利益といい、スキームといい、、、大阪らしい商売上手な感じでステキすぎ!

今回は、「初辰はったつまいり」の手順や方法をまとめてご紹介!前のめりでチェックされたし!

 

初辰まいり|住吉大社といえば商売繁盛・家内安全のスーパー御利益「はったつさん」!今回は「三の辰の日」に行って商売の種をもらってきた件

シャレ好き、育成系スキームをもつ独特な「初辰まいり」

まずは、「初辰はったつまいり」の概要をご紹介。

初辰はったつまいり」と言うだけに、「辰」に関連するお参り方法であります。

たつの日」は、干支えとにちなむ日。12日ごとに到来しますよね。

そのなかで「初辰(はつたつ)」は、「毎月最初のたつの日」のこと。

この日に参拝するので「はったつさん」。毎年変わって、例えば平成29年はコチラ↓神社説明文より

で、

なんで「初辰はったつ」かというと、商売発達はったつ(=商売繁盛)の「はったつ」から。

要は、毎月最初の辰の日は、月の中でもメデタイ「はったつの日」、この日に参拝すればもんげー御利益をゲットできるというロジックな訳です。

ここ、住吉大社の奥にある3つの神社を巡礼形式でまわろうというユニークなスキーム。

3つの神社は、それぞれ、「種貸社たねかししゃ」、「楠珺社なんくんしゃ」、「大歳社おおとししゃ」のこと。

さらに!毎月初辰の日に参拝し、合計48回(4年間)参拝すれば満願成就。

その御利益たるやあらゆる商売がうまくいく超絶さ。。。ヮ(゚д゚)ォ!

この48回という回数も意味があって、「四十八辰(しじゅうはったつ)」、つまり「始終発達(しじゅうはったつ)」するという意味からきたもの。

要は全方面でシャレ好きな神様だということですね。

でも、4年間、毎月「初辰まいり」を続けられるということは、それだけ無事継続・発達していることでもあるわけで。48回というのは結果として得られる御利益として位置づけるのが「吉」。

とにかく、シャレ好き、育成系スキームをもつ独特な「初辰まいり」。大阪商人の知恵と文化が凝縮されているように思います。

今回は、そんな初辰まいりの全貌をご紹介。ちなみに、私さるたひこは、初辰の日には行けず、「三の辰の日」に行ってきました。これは、毎月の「3番目の辰の日」の事であります。それぞれの予定に合わせて実施OK!

 

初辰まいりの全体像

まず全体像をチェック。そのスキームを見ておきましょう。

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▲こちら住吉大社HPから引用。住吉大社の奥に、3社+αで神社があって、ココを巡ろうよというイベントです。

種貸社たねかししゃ→ 楠珺社なんくんしゃ(→浅沢社あさざわしゃ) →大歳社おおとししゃ を回るルート。

育成系。ストーリーがあるんです。

  1. まず、種貸社で商売のタネ(種もみ)をいただき、
  2. それを楠珺社で育てます(稲穂)。
  3. そして、大歳社で刈り取ったお米(御神米)としていただきましょう、

と。

それぞれの神社で御祈祷をしてもらい、最終的に「御神米」をゲットしてゴールという訳。

流石。かなり商売上手ですよね。やらずにはいられません!

なので、まずは、種貸社に行って商売のタネをいただくところからスタート。

で、これを「初辰の日」に行うと超絶御利益という訳。

「初辰の日」には、上記主要3社に宮司さんがいらっしゃるので、御祈祷をいただくことができますが、それ以外の日は楠珺社にしか宮司さんがいらっしゃらないので、要注意。

楠珺社で、種貸社と大歳社の御祈祷をやっていただけます。宮司さんに申し出ましょう。丁寧に対応していただけます。特に楠珺社の宮司さんはとってもユーモアのある方なのでいろいろ聞いてみると良いと思います。

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▲この日は「三の辰の日」だったので、そこそこ忙しい。。。「ほんまお待たせしてすいませんね~」

ということで、

私さるたひこが参拝した日は、「初辰の日」ではなかったので、宮司さんがいらっしゃる、つまり、種をいただけるのは楠珺社のみ、ということで、

さらに、私初めてという事で、種貸社の御祈祷を提案いただき、「それで!」となり、さっそく御祈祷していただきました!

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▲こちら楠珺社の御祈祷場所。

 

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▲お種銭ゲット!お米もツイてくる♪

その上で、「初辰まいり」=巡礼の旅へレッツゴー!

 

種貸社(初辰まいり①願いの種をゲット)

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  • 御祭神:倉稲魂命(うかのみたまのみこと)・・・『日本書紀』表記
  • 御利益:資金調達・子宝・知恵
  • 初辰まいり受付時間:午前6時~午後3時半
  • 祈祷料:1,100円

初辰まいり1番参りで、「願いの種」をいただきます。

ご祈祷した「お種銭(おたねせん)」を授かり、これを商売などの元手に加えて、資本充実の祈願をしましょう。

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▲手水舎に、一寸法師!

 

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▲春ですねー。種貸社のうめ、有名なのかな

 

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▲百度石。この石のまわりを回るといいそうです

 

社殿内はとっても独特でした。

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▲本殿内にある巨大な提灯。「一粒万倍」! いいですね!なにはともあれ最初の一歩が大事ですよね。

 

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▲たくさんの小さな提灯が独特の神聖な雰囲気を醸し出してます。神殿もとてもキレイです。

 

こちら、子宝祈願もあり。殿内にはお子様を授かった方が奉納した「種貸人形たねかしにんぎょう」が喜びの数だけ。

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▲裏手にあります。並んでいる小さな人形が「種貸人形」。上には絵馬。祈願=絵馬、成就=人形。

 

その他にも、、、

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▲住吉大社は一寸法師発祥の地だそうです。初めて知った。。。

 

ということで、種貸社で一粒万倍のお祈りをした後は、楠珺社へ向かいます。

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▲住吉大社の裏手になります

 

楠珺社(初辰まいり②願いの発達)

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  • 御祭神:宇迦魂命(うがのみたまのみこと)・・・『古事記』表記
  • 御利益:商売発達・家内安全
  • 初辰まいり受付時間:午前6時30分~午後3時45分
  • 祈祷料:1,500円

初辰まいり2番参りで、「願いの発達」を祈ります。

「はったつさん」の本拠地。宮司さん常駐。毎月授かる「招福猫(しょうふくねこ)」は有名で、奇数月は左手を、偶数月には右手を挙げた小猫を毎月集めます。で、48体そろうと、満願成就の証として納め、一回り大きな招福猫と交換してもらい、今後のご繁栄を祈願します。このスキーム、素晴らしいですよね。リピーター育成の仕組みがしっかり整ってます。

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▲これが「招福猫(しょうふくねこ)」

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▲かわいいな!

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▲48個集めて、大きな猫をいただけます。スゴくないですか?このスキーム。流石でございます。

 

そして、大歳社へ向かいます。

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▲裏手には稲荷さんが。。。

 

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▲重要文化財の「石舞台」。ここで雅楽が奉納されます。

 

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▲いったん外へ出ます。

 

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路の奥へ。住吉大社を上から見て、右上の方へ進む感じですね。

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▲なんとなく、海の近くという事で、灯台を彷彿とさせます。石灯篭。

 

朝沢社を通り過ぎて、、

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橋を渡ると、、、

大歳社(初辰まいり③願いの成就)

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  • 御祭神:大歳神(おおとしのかみ)
  • 御利益:集金満足・心願成就
  • 初辰まいり受付時間:午前6時~午後4時
  • 祈祷料:1,000円

初辰まいり4番参りで、「願いを成就」させてもらえます。ご祈祷を受けた方に授ける、小石に「大」と書かれた「大歳守(おおとしまもり)」は集金のご利益あり。

境内にある「おいとしぼし社」の「おもかる石」は願いを占う石として有名。

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「おいとしぼし社」はこちら!

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▲こちらが「おもかる石」

 

おまけ

途中の朝沢社もご紹介しておきます。

朝沢社(あさざわしゃ)

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  • 御祭神:市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)
  • 御利益:芸能上達・女性守護

初辰まいり3番参りで、「芸事や美容の願い」に御利益アリ。

住吉さんの弁天さんとも親しまれてます。女性の守護神としても知られ、住吉大社参拝の際、女性は必ずお参りするのが習わしだそうですよ。

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▲信仰が生きてる感じがとても心地よいです。

 

ということで、以上が「初辰まいり」の全貌であります。

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参拝を終えて、商売繁盛の種もみをいただいて気を引き締めさせていただきました!ガンばるぞー!

 

 

まとめ

初辰まいり@住吉大社

「初辰(はったつ)」とは、毎月最初の「辰(たつ)の日」のことで、商売発達(=商売繁盛)の「はったつ」から。

毎月「最初の辰の日」は月の中でもめでたい「はったつの日」、この日に参拝すればもんげー御利益をゲットできます。

住吉大社の奥にある主に3つの神社(種貸社、楠珺社、大歳社)を巡礼形式でまわろうというユニークなスキームあり。

毎月初辰の日に参拝し、合計48回(4年間)参拝すれば満願成就。この48回という回数も意味があって、「四十八辰(しじゅうはったつ)」、つまり「始終発達(しじゅうはったつ)」するという意味から。

とにかく、シャレ好き、育成系スキームをもつ独特な「初辰まいり」。大阪商人の知恵と文化が凝縮されていて、広く信仰を集めるスポットです。オススメですよ!

 

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