「住吉大社」は大阪府大阪市住吉区住吉にある神社。摂津国一之宮。
区以下、街全体が「住吉~」な感じの場所。
今でこそ、海=大阪湾から2キロほど離れた場所にありますが、古代、海岸線は今よりもずっと内陸へ迫っていて、しかも、ココには大陸との交易・航海を守護する港「住吉津」がありました。昔は港=津と呼ばれてたんすね。
なので、住吉大社は、海を感じながら参拝するのが激しくおススメ。
当時、大阪湾には大陸との外交や交易用の港が2つあって。
1つが、外交・交易の玄関口として遣隋使・遣唐使船とかが出入りした「難波津」。
もう一つが「住吉津」。コチラ、海上交通の安全・守護の港。そのための後ろ盾、神威が「住吉の神」だった訳です。
この港としての名残は、境内に建つ無数の灯籠=灯台にも表れてますし、海方面「住吉高灯籠」「住吉高灯籠跡」として残ってます。
やっぱ海~な感じなんすよ。
住吉大社の御祭神は、
底筒男命、中筒男命、表筒男命 の 三神+神功皇后。
三神の方は、日本神話に誕生由来あり。海で生まれ、神代から継承されてきた激しく尊い神様。
一方の神功皇后は歴史の時代、三韓討伐に由来。住吉三神が、航海安全のご利益を獲得したのも、この神功皇后伝承が元。後ほどたっぷりご紹介。
その後、島国ゆえに、航海安全、船系の守り神として発展、今では全国2000社の巨大住吉グループの総本山に。ちなみに、お正月の大阪初詣ランキングでもダントツのトップ!スゴい人気。
今回は、そんな海に関連&全国でも屈指の初詣参拝客を誇る超人気な神社を、当サイトならではの日本神話的観点からご紹介します。
住吉大社|住吉三神+神功皇后を祭る摂津国一之宮!祓い&航海安全御利益の住吉大社まとめ!。
目次
日本神話的住吉三神誕生経緯
まずは、当サイトならではの日本神話をディープにご紹介。
日本神話を持って現場をチェック。
これがホントの神社の楽しみ方。当サイトならではのご提案。ご祭神や神社の誕生経緯は全て日本神話にあり、これを知ることで神社参拝にぐっと奥行きや深みがでるんちゃうか。
必読:『日本書紀』と『古事記』の違いに見る「日本神話」の豊かさとか奥ゆかしさとか
てことで、
今回は、正史『日本書紀』から住吉三神誕生経緯をご紹介。
御祭神の「住吉三神」は、
「伊奘諾尊(♂)」が「筑紫の日向の橘の樟原」で身を濯いだときに誕生した神様。
経緯としては、
火神に焼かれ死んでしまった妻「伊奘冉尊(♀)」を追って「黄泉」へ行った「伊奘諾尊(♂)」。ですが、散々な目に遭って逃げかえって来た、、、
伊奘諾尊は(黄泉から)帰って来て、(伊奘冉尊を)追っていったことを悔いて、「私は、なんとも嫌な見る目もひどい穢らわしい所へ行ってしまった。我が身についた穢れを洗い去ろう。」と言って、すぐに筑紫の日向の小戸の橘の檍原に行き、禊祓いをした。 ー中略ー そして、海の底に沈んで濯いだ。これに因って神を生み、「底津少童命」と名付けた。次に「底筒男命(①)」。また、潮の中に潜って濯いだ。これに因って神を生み、「中津少童命」と名付けた。次に「中筒男命(②)」。そしてまた潮の上に浮きながら濯いだ。これに因って神を生み、「表津少童命(⑧)」と名付けた。次に「表筒男命(③)」。 ー中略ー そのうち、底筒男命・中筒男命・表筒男命は住吉大神である。
伊奘諾尊既還。乃追悔之曰。吾前到於不須也凶目汚穢之処。故当滌去吾身之濁穢。則往至筑紫日向小戸橘之檍原。而秡除焉。遂将盪滌身之所汚。ー中略ー 又沈濯於海底。因以生神、号曰底津少童命。次底筒男命。又潜濯於潮中。因以生神、号曰表中津少童命。次中筒男命。又浮濯於潮上。因以生神、号曰表津少童命。次表筒男命。 ー中略ー 其底筒男命。中筒男命。表筒男命。是即住吉大神矣。 (『日本書紀』第五段〔一書6〕より)
てことで、
まず、住吉三神の誕生背景、そのポイントは、
- 筑紫の日向の橘の樟原という「祭祀の場所=聖地」で誕生した
- 黄泉=死の穢れを祓う、濯ぎ落とす「儀式」の中で誕生した
- 少童命=海神とセットで誕生した
の3点。
祭祀の地であり聖地でもある檍原で、禊を通して生まれた神であり、海の神とセットになってる。これがポイントですね。
セットになってる海神と安曇氏についてはコチラで。
必読:安曇氏(阿曇氏)|海神「小童/綿津見命」を祖神とし海人を束ねた宗主!
つまり
- 航海のオペレーション担当:海神を祖とする安曇氏
- 航海の安全・守護担当:住吉三神 →神功皇后伝承で明確化
という構図でセット誕生。
住吉三神自体のポイントは、、、
- 海の底に沈んで濯ぐと「底筒男命」が、潮の中に潜って濯ぐと「中筒男命」が、また、潮の上に浮いて濯ぐと「表筒男命」が、それぞれ誕生。
- これは、「底」・「中」・「上」 というように、海の全ての場所を網羅。つまり、「徹底して濯いだ」って事。それを必要とするほどに、伊奘諾尊が黄泉の穢れが嫌だった。
- ということで、徹底して穢れを濯ぐ、洗い清める中で誕生したところに住吉大神の特質がある、と言える。これは、「穢れや災厄を祓ってくれる尊い神様」という事。
の3つ。
ちなみに、この禊のあと、左右の眼を洗って、「天照大神」「月読命」が、また鼻を洗って「素戔嗚尊」が誕生する流れへ。
日本神話的には非常に重要なシーンであり、それだけ「住吉三神」は重要な神として位置づけられてた、ってことなんすね。
まとめます
住吉三神誕生経緯のポイント
- 筑紫の日向の橘の樟原という「祭祀の場所=聖地」で誕生した
- 黄泉=死の穢れを祓う、濯ぎ落とす「儀式」の中で誕生した
- 少童命=海神とセットで誕生した
そして、
住吉大神自体の特徴・ポイントは、、、
- 海の底に沈んで濯ぐと「底筒男命」が、潮の中に潜って濯ぐと「中筒男命」が、また、潮の上に浮いて濯ぐと「表筒男命」が、それぞれ誕生。
- 「底」・「中」・「上」と、海の全ての場所を網羅。つまり、「徹底して濯いだ」って事。それを必要とするほどに、伊奘諾尊が黄泉の穢れが嫌だった。
- ということで、徹底して穢れを濯ぐ、洗い清める中で誕生したところに住吉大神の特質がある、と言える。これは、「穢れや災厄を祓ってくれる尊い神様」という事。
この直後に、天照大神はじめ三貴神が誕生してることを踏まえると、日本神話的には非常に重要なシーンであり、それだけ住吉三神は重要な神として位置づけられてた。
まずは、神話的誕生経緯があり、ここに、「神功皇后の三韓征討」の話が加わって現在の地に祭られる事になる次第。
住吉大社の創建経緯
日本神話的誕生経緯をゲットしたところで、「住吉大社」の創建経緯もチェックしておきましょう。
第十四代仲哀天皇の妃である神功皇后の新羅遠征(三韓遠征)と深い関わりを持っております。神功皇后は、住吉大神のお力をいただき、たちまち強大な新羅を平定せられ、無事ご帰還を果たされます。この凱旋の途中、住吉大神のお告げによって、この住吉の地に祀られることになりました。
神社説明文より
とのことで。
神功皇后の三韓遠征が「住吉大社」創建の経緯。
200年ごろ、神功皇后は神の託宣により朝鮮半島へ出兵。住吉大神の力により、新羅は戦わずして降服して朝貢を誓い、高句麗・百済も朝貢を約したと。スゲーな。。。ちなみに、この時、のちの応神天皇となる子を妊娠したまま筑紫から玄界灘を渡り朝鮮半島に出兵したと伝えられてます。ヤベーな。。。もんのスゴイ女性であります。
今回は、中でも「住吉三神」に関わる一番重要な伝承を抽出。詳しくはコチラでチェック!
住吉三神の神威を表すのがコチラ。三韓征討に発つ直前に、神(住吉大神)が、みずから
和魂は王の身の命を守り、荒魂は先鋒として軍船を導くだろう(和魂服王身而守寿命、荒魂為先鋒而導師船)
と教誨する。それをうけて皇后は、
こうして荒魂を招きよせ軍の先鋒とし、和魂を請じて船のお守りとされた。 ( 既而則撝荒魂、爲軍先鋒、請和魂、爲王船鎭。)
と伝えます。
要は、
航海の安全を守り、導く神としての地位を、神功皇后伝承によって確立した
って事。これ激しくチェック。
また、
神功皇后が新羅から帰還の途中、天照大神と共に住吉三神が託宣を下し、三神は
吾が和魂をば大津の渟中倉の長峡に居さしむ. べし。便ち因りて往来ふ船を看さむ (『日本書紀』神功摂政一年2月条)
と告げ、この教示によって鎮座。
ココでも、「往来ふ船を看さむ」とあるように、海上交通・航海安全の守護神としての神格がでていますよね。
この地が今の住吉大社(延喜神名式に記載する摂津国住吉郡住吉坐神社)。こんな経緯で、御祭神に神功皇后が入っております。
ちなみに、、、
神功皇后は、源氏や平氏など全国の武家から「武運の神(弓矢八幡)」として崇敬を集めた「八幡神」の一神。
「八幡神」とは、「応神天皇(誉田別命)」を主神として、「比売神」や応神天皇の母である「神功皇后」を合わせて「八幡三神」として祀ります。いわば、武家社会の神である「八幡神」の母にあたる神であり、その実績から多くの武人が崇敬したのも納得の皇后さまであります。あわせてチェックされてください。
まとめます
- 神功皇后の三韓遠征がきっかけ。凱旋途中、住吉大神のお告げによって、この住吉の地に祀られることに。
- 神自ら「和魂は王の身の命を守り、荒魂は先鋒として軍船を導くだろう」と教誨、これが航海安全ご利益の根拠に。
- 「吾が和魂をば大津の渟中倉の長峡に居さしむ. べし。便ち因りて往来ふ船を看さむ (『日本書紀』神功摂政一年2月条)」との教えに従い鎮座。
住吉大社の参拝方法
住吉大社の御祭神の誕生経緯から創建経緯の歴史まで見てきました。実際の現場をご紹介する前に当サイトならではの住吉大社の参拝方法をまとめておきます。以下ご参考にされてください。
①海を感じながら参拝するべし!
住吉大社の御祭神は、誕生場所が海なら、鎮座した場所も港(住吉津)。海上交通、航海安全の守護神として顕現し神功皇后を導きました。誕生からずっと海との関わりが深い神様。そして境内の灯篭は灯台の風。この「海~」な感じを全身で感じながら参拝しましょう。
②反橋は必ず渡るべし!
俗世と神域を分ける反橋。この橋を渡るのは、神さまに近づくのに罪や穢 れを祓 い清めるため、とも言われてます。なるほど、住吉大社の反橋、めっちゃ急こう配。簡単には越えさせてくれません。で、実際に、渡り終えると、あちら側に来た感じがします。
③誕生順番を意識して参拝するべし!
住吉大社の御祭神は、住吉三神+神功皇后。で、非常に特徴的なのが、これら4柱の神様たちが個別の宮に祀られています。しかも上記図のようになっていて、一番下の入り口から見ると、正面にあるのは三番目に生まれた表筒。コレ、ま、別に順番違うとどうの、というのはありませんが、できれば誕生順番で参拝しましょう。つまり、まずは一番奥の底筒男命から参拝、次いで、中筒→表筒→神功皇后の順です。
④特に、大祓は住吉大社で!
御祭神の誕生は伊奘諾尊の禊から。つまり、祓い清めの御利益が超絶ってこと。だからこそ、特に、夏と冬の大祓のときは住吉大社で大祓をしていただきましょう。「人形」と呼ばれる「形代」に、自分の名前や年齢を書いて神社に納めます。
⑤初辰まいりをコンプリートせよ!
「住吉大社」で忘れちゃならないのが、「初辰まいり」。コレ、住吉大社の奥にある3つの神社に、毎月、最初の辰の日に参拝して、商売繁盛・家内安全の超絶御利益をゲットしてしまおう!という奥ゆかしい参拝スタイル。 御利益といい、スキームといい、商売上手の大阪らしく素晴らしいものがあります。時間の許す限り参加しコンプリートを目指したい! 後ほど詳しくご紹介ね。
ということで、単に神社参拝して終わり、だけじゃない、ユニークな仕組みやロケーションをお持ちの住吉大社であります。
住吉大社への道
さて、いろいろな背景やポイントをゲットしたところで、リアルな現場「住吉大社」をチェックです。
「住吉大社」の場所は、大阪府大阪市住吉区住吉 2丁目。
ホント、海の近くで。その昔、「住吉津」という重要な港があったのもうなづける。津=港。
もともと重要な港だったところに、神功皇后の三韓征伐の出発・帰還地として使用され、守護神としての「住吉大神」が位置づけられた経緯。ま、これはどっちが先か、という話かもしれませんが。人が集まる所、交通の要所には、必ずと言っていいほど「守護する神様」が祭られています。当社の原形もそんなところからスタートしたのでしょう。
さて、
「住吉大社」へは、天王寺から出てる「阪堺電軌上町線」または「阪堺電軌道阪堺線」を利用がおススメ。
↑コレ、ハマるで♪
「住吉鳥居前駅」を降りると目の前。「住吉大社」、通称「すみよっさん」!です。
まず、目に付くのが、灯篭!
「住吉大社」境内に約600基!
とのことで、ものすごい数であります。海の近くで、やっぱ灯台みたいな雰囲気やねー
▲ 海上守護の祈願をこめて寄進されたもの。それにしてもスゴイです。
住吉大社の境内
「住吉大社」入口は奥ゆかしさと重厚感を感じる雰囲気。とても心地よい風が吹いています。
▲巨大な2頭の狛犬が出迎えてくれます。こちら片方。見上げる感じです。
奥に進むと、反り橋があります。
▲看板は「日本相撲協会 横綱奉納土俵入り」の告知。そうなんです!毎年3月に行われますよね。ニュースにもなります。
蛇足ですが、「住吉大社」は「横綱」の起源の地としても知られております。
弘仁年間(810~823)住吉大社の相撲会(すもうえ)において、最強を誇った近江国住人の「ハジカミ」という力士がおり、誰一人として相手になるものがおりませんでした。そこで行司「志賀清林」は案じて、神前の注連縄をとり、力士「ハジカミ」の腰にまとわせました。そして、「ハジカミ」と相撲をとって腰のしめ縄の垂れに手をかける者があれば、これを勝ちとして「ハジカミ」を負けとする、などと一興したところ、やはり誰もこのしめ縄に触れることすらできませんでした。これこそが、横綱の起源であると伝わっています。
平成25年より、大相撲3月場所(大阪春場所)に先立ち、住吉大社において(財)日本相撲協会奉納による「手数入奉納(横綱土俵入)」が行われております。 (神社説明文より)
とのことで、
圧倒的な強さを誇った「ハジカミ」にしめ縄の細工で負けさせようとしたけど、結局ダメでした、というお話。ま、それほど強い力士が「横綱」と呼ばれるべき存在なんだぜ、ということで。
反橋
▲昇るのはいいけど、降りるのがヤバい。。。こちら、橋脚は石でできており、慶長年間に、かの淀君が奉納。しかもその昔、この橋の近くまで波が打ち寄せられていたとか。うーん。ほんと、海を感じる「住吉大社」。
▲いや、ほんと反りすぎでしょ。。。
▲反橋の上からのビュー。す、すごい下り坂。。。急こう配にも程がある!
この橋を渡るのは、神さまに近づくのに罪や穢 れを祓 い清めるため、とも言われてます。なるほど、簡単には越えさせてくれないわけですね。
たしかに渡り終えると、あちら側に来た感じがします。。。←気分的なものです。
▲橋を渡った後で振り返るのビュー。それはそれで美しいカーブを描きます♪
手水舎
▲神功皇后がお祭りされた日が「卯歳、卯月、卯日」であったことから、ウサギ(卯)と深い結びつきを象徴しているとの事。ウサギの手水舎、全国的にもかなりレア!
▲「住吉大社」本殿入口。四角柱の鳥居なので、角鳥居とも呼ばれる鳥居。こういう四角い形は古い様式で珍しい。。。
角鳥居をくぐり、「住吉大社」の中心境内に入ると、、、
来ました!こちらが「住吉大社」本殿であります!
なんと、本殿は全部で4つ。整列して並んでます。注目は配置と造り。
縦にならんでいるのは、「魚の鱗」を表現。神功社が横に展開しているのは、鶴の翼を表現。「三社の縦に進むは魚鱗の備え 一社のひらくは鶴翼の構えあり よって八陣の法をあらわす」との事で。。。
日本神話をゲットされた読者の皆さんならお分かりの通り、一応、奥から見て、海の底→中→表 の順番に並んでます。つまり、日本神話をもとに展開されてるわけですね。
御本殿は「住吉造」というものらしく、神社建築史上最古の特殊な様式。
前側から見たところ。国宝指定。3つの特徴あり。
- 柱・垂木・破風板は丹塗り、 羽目板壁は白胡粉塗り
- 屋根は桧皮葺で切妻の力強い直線
- 出入り口が直線型妻入式
とのことで、
▲こちら、後側から見たところ。鮮やかな朱色と美しい線形の社殿が素晴らしいです!
並びが面白いので変な感覚になります。おさい銭めっちゃ必要やで、、、
住吉大社の御祭神と御利益
御祭神:
- 底筒男命
- 中筒男命
- 表筒男命
- 神功皇后
の4柱。
ご利益:厄除け、心身の浄化、穢れ祓い、そして航海安全
住吉大神は、伊奘諾尊(♂)が筑紫の日向の「橘の樟原」で、海の底・中・上で身を濯いだときに生まれた神様。なので、穢れや災厄を祓ってくれるご利益があるという事。それが、人代以降、航海安全の神様として崇拝を集めるようになる経緯。
ちなみに!
この日は運よく、境内で結婚式が!
住吉大社神前結婚式の様子(一部)
▲場所は、一番奥の第一本宮。底筒です。
まずは両家揃って第一本宮でご報告というか誓いというか。美しいですね!おめでとうございます!
その後、境内の3つの本宮を回り、また戻ってくる流れ。
▲掛け声威勢よく♪ いいですね!
▲お参りというかご報告を終えたお二人が戻ってきました。
▲その後、親族の皆様が続きます。おつきの者が両側でおでむかえ。そして再び第一本宮内へ。
「住吉大社」で結婚式、結構イイかも!
撫でうさぎ
▲五体を撫でて無病息災を祈念!
▲こ、これが、、、住吉大社の神使。。。
▲デカすぎ!結果に関係なく、コレは当たりそうです!すげーぞ「住吉大社」!
その他、巫女さんの皆さん。
▲要チェックや!
なにが?
五所御前
神功皇后が住吉大神をお祭りするための土地を探した時に、この杉の木に白サギが3羽きて止まったのでここに決めたとの事。
有名な「五・大・力」はココであります。
▲石の玉垣のなかにある砂利には「五・大・力」と書かれた小石があり、これを集めてお守りにすると心願成就のご利益があります。めっちゃ探します。。。
▲アピールスゴイな!
誕生石
源頼朝の寵愛を受けた「丹後局 (たんごのつぼね)」 がここで出産した場所。。。
住吉大社の初辰まいり
「住吉大社」で忘れちゃならないのが、「初辰まいり」。
こちら、
- 住吉大社の奥にある3つの神社に、
- 毎月、最初の辰の日に参拝して、
- 商売繁盛・家内安全の超絶御利益をゲットしてしまおう
という奥ゆかしい参拝スタイル。 御利益といい、スキームといい、商売上手の大阪らしく素晴らしいものがあります。
「辰の日」は、干支(えと)にちなむ日。12日ごとに到来。そのなかで「初辰(はったつ)」は、毎月最初の「辰(たつ)の日」のこと。この日に参拝するので「はったつさん」。
なんで「初辰(はったつ)」かというと、商売発達(=商売繁盛)の「はったつ」から。
要は、毎月最初の辰の日は月の中でもめでたい「はったつの日」、この日に参拝すればもんげー御利益をゲットできるというロジック。
そして、「住吉大社」の奥にある3つの神社を巡礼形式でまわろうというユニークなスキーム。
3つの神社は、それぞれ、種貸社(たねかししゃ)、楠珺社(なんくんしゃ)、大歳社(おおとししゃ)のこと。
さらにさらに!毎月初辰の日に参拝し、合計48回(4年間)参拝すれば満願成就。
その御利益たるやあらゆる商売がうまくいく超絶さ。。。ヮ(゚д゚)ォ!
この48回という回数も意味があって、「四十八辰(しじゅうはったつ)」、つまり「始終発達(しじゅうはったつ)」するという意味からきたもの。
要はシャレ好きな神様だということですね。オモシロい!
まず全体像をチェック。そのスキームを見ておきましょう。
▲こちら住吉大社HPから引用。種貸社(たねかししゃ)→楠珺社(なんくんしゃ)(→浅沢社(あさざわしゃ))→大歳社(おおとししゃ)を回るルート。
育成系。ストーリーがあるんです。
- まず、種貸社で商売のタネ(種もみ)をいただき、
- それを楠珺社で育てます(稲穂)。
- そして、大歳社で刈り取ったお米(御神米)としていただきましょう、
と。
それぞれの神社で御祈祷をしてもらい、最終的に「御神米」をゲットしてゴールという訳。
流石。かなり商売上手です。以下、その概要をご紹介。
初辰まいり① 種貸社で「願いの種」をゲット
- 御祭神:倉稲魂命(うかのみたまのみこと)・・・『日本書紀』表記
- 御利益:資金調達・子宝・知恵
- 初辰まいり受付時間:午前6時~午後3時半
- 祈祷料:1,100円
初辰まいり1番参りで、「願いの種」をいただきます。ご祈祷した「お種銭(おたねせん)」を授かり、これを商売などの元手に加えて、資本充実の祈願をしましょう。
初辰まいり② 楠珺社で「願いの発達」を祈る
- 御祭神:宇迦魂命(うがのみたまのみこと)・・・『古事記』表記
- 御利益:商売発達・家内安全
- 初辰まいり受付時間:午前6時30分~午後3時45分
- 祈祷料:1,500円
初辰まいり2番参りで、「願いの発達」を祈ります。
初辰まいり③ 大歳社で「願いを成就」
- 御祭神:大歳神(おおとしのかみ)
- 御利益:集金満足・心願成就
- 初辰まいり受付時間:午前6時~午後4時
- 祈祷料:1,000円
初辰まいり3番参りで、「願いを成就」させてもらえます。ご祈祷を受けた方に授ける、小石に「大」と書かれた「大歳守(おおとしまもり)」は集金のご利益あり。境内にある「おいとしぼし社」の「おもかる石」は願いを占う石として有名です。
以上、種貸社(たねかししゃ)→楠珺社(なんくんしゃ)(→浅沢社(あさざわしゃ))→大歳社(おおとししゃ)を回るルートでした。
育成系。ストーリーがありますよね。
- まず、種貸社で商売のタネ(種もみ)をいただき、
- それを楠珺社で育てます(稲穂)。
- そして、大歳社で刈り取ったお米(御神米)としていただきましょう、
と。ホント、商売上手です。「住吉大社」ご参拝の際は是非チェックされてください。
まとめ
住吉大社
「住吉大社」の御祭神は、底筒、中筒、表筒男命の3神+神功皇后。「航海の神」として崇拝を集めてます。
が!
神話的には、底筒、中筒、表筒男命の3神は、伊奘諾尊(いざなきのみこと♂)が「海の底・中・上」で身を濯いだときに生まれた神様なので、穢れや災厄を祓ってくれるご利益がある!という事。
くどいようですが、ココ、激しく推させていただきます。それが、人代以降、航海安全の神様として崇拝を集めるようになった訳で、後づけです。
航海安全御利益は、この地が「住吉津」という港だったから。
島国ゆえに、航海安全、船系の守り神として全国展開し、今では2000店舗の巨大グループの総本山であります。
境内裏手には種貸社(たねかししゃ)→楠珺社(なんくんしゃ)(→浅沢社(あさざわしゃ))→大歳社(おおとししゃ)を回るルート、通称「初辰さんまいり」が整備されています。合わせてチェックされてください。
[map addr=”大阪府大阪市住吉区住吉 2丁目 9-89″]「住吉大社」住所:大阪府大阪市住吉区住吉 2丁目 9-89
トイレあり
駐車場あり
大阪の神社はコチラでまとめてます!
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