空鞘稲生神社は、広島県広島市の中区本川町にある神社。
古くから五穀豊饒の神社として信仰されており、深堀りすると、私たちの命を育てる根源的なパワーをいただける、という所にたどり着く奥ゆかしさ。さらに最近では、境内末社の恵比須神社が商売繁盛、金運アップとして知られるようになってます。
今回は、中央公園の対岸、太田川のほとりに建つ、「空鞘」というユニークな名前を持つ神社をご紹介します。
空鞘稲生神社|五穀豊饒を中心に商売繁盛・開運御利益で篤い信仰を集める神社には清々しい風が吹いていた件
目次
空鞘稲生神社の場所
空鞘稲生神社が建つ場所は、広島県広島市の中区本川町。太田川のほとりです。
▲神社の目の前は太田川。太田川の川岸に沿って立つ並木。その奥、中央公園近くの科学館のプラネタリウムドームが見えます。
空鞘稲生神社の創建経緯
天文年間(1532~1555)の御創建とされます。
気になる「空鞘」の社名は、神社の前の松の大木に刀の鞘がかかっていた事によるとか。刀がなくて鞘だけ=空っぽの鞘=空鞘。
今はこの辺りは「本川町」という名前ですが、昭和40年(1965年)の町名改正までは「空鞘町」という名前で。町の中心的神社だったんですね。
昭和20年(1945年)8月6日に投下された原子爆弾によりすべて灰燼に帰しましたが、昭和28年(1953年)に現在の社殿の姿で再興されています。
▲参拝した時はちょうど端午の節句前後の日。鯉のぼりが青い空を背景に元気よく泳いでいました。
とても清々しい風。
▲本殿は堂々たる佇まい。白い社旗がたなびいて清々しいイメージを醸し出してました。
空鞘稲生神社の御祭神と御利益
御祭神:
- 宇迦之御魂神
- 宇気母智神
- 和久産巣日神
の三柱。「五穀の神様」として信仰されています。
「 宇迦之御魂神」の親神は 「 神大市比売神 」で、市場の神様であり、商売繁盛をお守りいただく神様。
「宇気母智神」は、『日本書紀』では「保食神」と表記され、この神様から五穀が生まれた神話があります。
参考としてこちら!
「和久産巣日神」は、伊勢神宮外宮の御祭神 「 豊宇気比売大神 」の親神で、食物を司る神様。
もう、ほんと、五穀、食物系ですね。
御利益:五穀豊饒、食物司管、商売繁盛、開運
御祭神がみなさん食物系なので、五穀・食物系御利益。五穀・食物系の根本は、人々の命を育てる根源の力をいただけるイメージです。
その他、境内にある社として以下。
恵美須神社(えびすじんじゃ)
御祭神:事代主神・大地主神
御利益:商売繁昌・生産守護・豊漁
11月14日の「えびす祭」で授与される「えびす大黒」が2つ並ぶ「福かき熊手」は人気の開運アイテムです!
幸神社(こうじんじゃ)
御祭神:猿田彦大神
御利益:開運・道中守護・夫婦円満・国土守護・旅行安全
猿田彦と言えば、伊勢にある猿田彦神社が有名。ココにもいらっしゃいます猿田彦大神。
稲生神社(いなりじんじゃ)
御祭神:宇迦御魂神・大歳神
御利益:五穀豊穣・子孫繁栄・商売繁盛
「 宇迦之御魂神」の穀物の神様。京都の伏見稲荷大社が有名どころです。当社では、稲生神社として。名前が良いですよね。五穀の中でも特に重要な稲、それが瑞々しく生え育つ神社ということなのでしょう。稲生。
おまけ
▲初めてみました!お守りの自動販売機!こ、これは、、、アリなのか!??日本全国見わたしても多分ココだけなんじゃないだろうか。。。
まとめ
空鞘稲生神社
広島県広島市、中央公園の対岸、太田川のほとりにあります。
古くから五穀豊饒の神社として篤い信仰を集めていました。広島の中では歴史のある神社です。
自然界にあるものや食物には魂が宿ると言われていて、自分の心が活き活きと活動できるのは、食べ物のミタマを頂いているから。
この神社の根本の考え方、御利益は上記内容をベースに、私たちの命を育てる根源的なパワーをいただける神社です。
さらに最近では境内末社の恵比須神社が商売繁盛、金運アップのスポットとして有名に。
ひっそりとたたずむ感じですが、中身の御利益は素晴らしい神社。是非ご参拝されてください。
空鞘稲生神社
広島県広島市中区本川町3-3-2
[map addr=”広島県広島市中区本川町3-3-2″] 平和記念公園」から北西へ徒歩約10分・広電利用
「本川町駅」から北へ徒歩約5分
「寺町駅」から東へ徒歩約5分
・車利用
北側入り口(公園横)より入って頂くと駐車可能スペースあり。
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