日本神話.comならではの、日本神話的観点から入った広島の神社紹介をお届けします。
日本神話的に、一番最初に広島が登場するのは神武東征神話で、東征の折「埃宮に滞在した」とあり、これが一番最初です。
日本建国神話である「神武東征神話」、あんまりご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、本記事でもしっかりチェックできます。これを知れば広島の奥ゆかしさがアップすること間違いない!
今回、広島を訪問し、日本神話にちなむ各所を巡った内容を、その他もろもろ含めて全部まとめてご紹介です!
広島神社巡りオススメスポット|実は神話の時代から登場する広島。オススメ神社の御祭神・御利益をまとめ!
目次
1.神武東征神話にちなむ神社
まず、神武東征神話とは何ぞや?というところで、コチラをチェック!
▲こちら、橿原神宮で公開中の「神武天皇御東征絵巻」から。
⇒「神武東征を丸ごと解説!ルートと地図でたどる日本最古の英雄譚。シリーズ形式で分かりやすくまとめ!」
東征神話は、日本の建国神話。日本最古の英雄譚であり、サクセスストーリーです。物語としても夢あり・挫折あり・克服ありと、非常によくできた内容となっております。是非チェックされてください!スゲーぞマジで。
で、まず、訪れたいのはコチラ!
多家神社
御祭神
- 御祭神:神武天皇、安芸津彦命
- 相殿神:神功皇后、応神天皇、大己貴命
御利益
- 神武天皇・・・勝利開運、事始、政治
- 神功皇后・・・交通、厄難除、安産・育児
- 大己貴命・・・招福開運、商業、医薬、健康、縁結び
みなさま協力してオールマイティな御利益です!
神武東征神話では「埃宮」として登場。美しい景色と港に適した地形が神話に登場する理由。それは現在も同じで、景色良し、港良しの広島として魅力を発揮し続けてますよね。
⇒「多家神社(埃宮)|神武天皇が東征の際に立ち寄った地。誰曽廼森に建つ神社は勝利開運はじめ色々な御利益満載な件」
尚、直ぐ近くには、神武東征神話の聖蹟顕彰碑があります♪
⇒「神武東征ルートを行く|聖蹟埃宮/多祁理宮顕彰碑|多家神社がある「誰曽廼森」の裏手、閑静な住宅街そばにひっそりと建っていた件」
スル―禁止。多家神社参拝の際は要チェックなスポットです。このディープな神話世界を是非!
2.東征神話から発展する神社
さて、ココからは、東征神話から発展する神社をご紹介。
なんと!多家神社の御祭神である、安芸津彦命の末裔と称されるお方が近くにいらっしゃいますので、前のめりでご紹介。
田所明神社
御祭神
- 飽速玉命
- 安芸津彦命
- 槻瀬明神
- 市杵島姫命
- 宇迦之御魂命
- 大国主命
- 事代主命
神社の経緯として3社合祀がありましたので、その影響で主祭神の飽速玉命の他、6柱の神を祭ります。
御利益
- 家内安全、農耕安産生育、厄除け、学業成就、商売繁盛
こちらもスル―禁止。凄くないですか???神話時代の末裔、いや、御祭神の末裔が現代の世にいらっしゃるなんて!!!!!!!
田所さん家は広島の歴史とともにあります。是非、田所さんとお話されてください。ステキな方でいろいろ教えていただけますよ♪
⇒「田所明神社|御祭神とご先祖様は安芸の開祖!神話から続く由緒ありすぎの神様でありお家な件」
続いて、田所さんと御祭神「飽速玉命」と繋がるところでコチラ。
速谷神社
御祭神
- 飽速玉男命
御利益
- 交通安全、旅の安全祈願
『先代旧事本紀』では「飽速玉命」なのですが、この神社では「飽速玉男命」。男な感じが追加されております。田所さん家とも関係のある神社。御祭神とあわせて要チェックです。
⇒「速谷神社|「車を買ったら速谷さん!」交通安全御利益で有名な神社は古くから「山陽道の守護神」として極めて霊験あらたかな件」
続けてコチラ。
出ました世界遺産!コチラ、田所さん関連という位置づけで。
厳島神社
御祭神
3柱の神(宗像三女神と同じ)。
- 市杵島姫命
- 田心姫命
- 湍津姫命
御姫様なんですよね。厳島神社の美しさとリンクして想像が広がります。
御利益
- 浄化と運気アップ、または航海・海の神(?)
宗像三女神は天照大神と素戔嗚尊の誓約のシーンで生まれる神なので、海の神とか航海とかあんまり関係ありません。。。
⇒「嚴島神社|敷地は海!大胆で独創的な配置構成と粋を極めた寝殿造りが美しい日本屈指の名社は世界文化遺産も納得の素晴らしさだった件」
ちなみに、厳島神社裏手にある摂社も要チェックです。
三翁神社
御祭神
- 佐伯鞍職(佐伯の翁)、他10神、計11神
御利益
- もう、いろいろ。なんせ11柱の神様たちなので。
⇒「三翁神社|厳島神社の裏手!思わずスルーしてしまう感じだけど中身は全11神を祭るボリューミィな神社」
ところで、
気になるのは、厳島宮司の佐伯さん家と、田所明神社宮司の田所さん家の関係。このへんは今後もいろいろ調べてみたいと思います。
参考としてコチラ↓
以上の4社のうち、「多家神社」「速谷神社」「厳島神社」の3社は、特に平安期には「安芸三社」として絶大な社勢と社格を誇った由緒ある神社。厳島神社だけでなく是非チェックしていただければと思います。
3.日本神話で登場する神様を祭る神社
まずはコチラ。市内中心部にある「えべっさん」で有名な神社。
胡子神社
御祭神
- 事代主命
- 蛭子命
- 大江広元
三柱が三位一体となって「えびす神」としてお祀りされております。そして「福の神」でもある。ご利益満載。大江広元さんだけが、異色な感じですが、、、
御利益
- 商売繁盛、他各種御祈祷あり
広島三大祭である「胡子大祭」の中心となる神社です。11月にありますので、機会があればお祭り参加も是非!
⇒「胡子神社|広島三大祭り「胡子大祭」で有名!商売繁盛の「えべっさん」は市内中心アーケードのなかで挟まれるように鎮座してる件」
空鞘稲生神社
御祭神
- 宇迦之御魂神
- 宇気母智神
- 和久産巣日神
の三柱。
御利益
- 五穀豊饒、食物司管、商売繁盛、開運
御祭神がみなさん食物系なので、五穀・食物系御利益。五穀・食物系の根本は、人々の命を育てる根源の力をいただけるイメージです。
⇒「空鞘稲生神社|五穀豊饒を中心に商売繁盛・開運御利益で篤い信仰を集める神社には清々しい風が吹いていた件」
4.その他の神社の皆さん
ここからは、日本神話(神代)ではなく、人代に登場された皆さんをご祭神としてお祭りしている神社をご紹介。
まずは、年代的に古いところから。広島市西区にある神社を2つご紹介。
旭山神社
御祭神
- 神功皇后
- 応神天皇
と、宗像3女神。計5神。
御利益
- 必勝祈願、勝負運向上
神功皇后や応神天皇は、「八幡神」としてよく登場します。「八幡神」とは、「応神天皇(誉田別命)」を主神として、「比売神」や応神天皇の母である「神功皇后」を合わせて「八幡三神」として祀るもの。鎌倉時代前後から広まり、源氏や平氏など全国の武家から「武運の神(弓矢八幡)」として崇敬を集めました。
⇒「旭山神社|必勝祈願が社名の由来!146段の石段を上った先、己斐の街を一望できる旭山頂上に建つ秀麗な神社だった件」
淡島明神社
御祭神
- 淡島大名神
御利益
- 病気平癒・安産・子授け
広島の神社で個人的に一番オモシロいというか興味深い神社です。激しくオススメのスポット。住職さんもとても素敵なお方です。神社の事とかお寺の事とか、いろいろ教えていただけます。超マニアックですが是非チェックされてください。
⇒「淡島大明神社|神仏習合の現場!神様なんだけど十一面観音としてご供養中。お雛様ゆかりの神社(寺)は病気平癒・安産・子授けに御利益がある件」
以上、西区の主要な神社でした。続いて、東区へ。JR広島駅北口周辺の神社をご紹介。
鶴羽根神社
八幡三柱の神
- 品蛇和気命(応神天皇)・・・(子)第15代天皇
- 息長帯比売命(神功皇后)・・・(母)第14代皇后
- 帯中津日子命(仲哀天皇)・・・(父)第14代天皇
ご利益:国家鎮護・武運長久・厄除・安産・育児など
特に、応神天皇に関わるものとしては、家内安全・交通安全・厄除・開運・安産・合格・開拓・航海・漁業守護など。神功皇后に関わるものとしては、縁結・子授・安産・家内安全・商売繁盛・厄除・長寿・合格・芸事上達など。
創建経緯から、当初、当社の中心的ご祭神としてお祭りされていたのはこちらの神様ですね。
妹背二柱の神
- 伊耶那伎命・・・夫
- 伊耶那美命・・・婦
ご利益: 国家安泰・子孫繁栄・五穀豊穣・家内安全・厄除・土木建設関係守護・商売繁盛・病気平癒・合格等
鎌倉時代の初め頃に創建された神社で、もとは、八幡宮として位置づけられてましたが、現在は結婚式場を併設し神前結婚をプロデュースする神様に変貌を遂げております。敷地内は、二葉山を背後に小奇麗な感じにまとまった良い感じの雰囲気。広島駅北口から徒歩10分ほどのところにある縁結び&結婚式推しな神社、是非チェックを!
⇒「鶴羽根神社|縁結びと結婚プロデュースで人気を集める恋愛系神社ながら「広島東部の総氏神」で「広島の鬼門鎮守」としても位置付けられてる守護系の神社です。」
饒津神社
ご祭神:
- 浅野長政命
- 浅野末津姫命
- 浅野幸長命
- 浅野長晟命
- 浅野長勲命
江戸時代に創建された神社。ご祭神は、藩祖である「浅野家の皆さん」。「饒津」という言葉の意味は、「広島の町が物が豊かな水の都となるように」ということで、流石、藩祖を祭る神社として広島の発展を祈願した神社です。
⇒「饒津神社|藩祖「浅野家の皆さん」がご祭神!「広島の町が物が豊かな水の都となるように」と願い命名された神社」
広島東照宮と金光稲荷神社
ご祭神:東照大権現(徳川家康)
ご利益:勝負運、仕事運、上昇運向上
江戸時代に、先ほどご紹介した饒津神社のご祭神である浅野家によって創建された神社。現在全国で47社が加盟する全国東照宮連合会の一社であります。境内は、東照宮独特の作りで、入口へ続く危険な石段と、左右に展開する回廊が特徴的です。
⇒「広島東照宮|勝負運、仕事運、上昇運向上ご利益で全国展開する東照宮系列の一社!東照宮特有の作りが美しい神社は双葉山中腹に鎮座中」
こちらの裏手にあるのが金光稲荷神社です。
ご祭神:宇迦之御魂神(稲荷大神)
ご利益:商売繁盛、家内安全など諸願成就
元禄時代(1688~1704年)に二葉山山頂に祀られた、広島東照宮の境内社。稲荷神社ということで、昔から商売繁盛や家内安全等、諸願成就の神様として信仰をあつめてきました。
境内は、山頂の奥宮まで約500段の階段を登り、途中に立つ鳥居は120基ほどという非常にレアなつくり。パワースポットな感じがビシビシ伝わってきます。全国の稲荷神社の中でもかなりレアな部類に入る広島のお稲荷さんです!
⇒「金光稲荷神社|商売繁盛と家内安全、諸願成就の神様「金光稲荷大神」を祭る!奥宮からは広島市内を一望できる素敵な展望スポットがあります。」
以上、ざざっと広島の神社をご紹介しました。今後も随時更新していきます!お楽しみに!
その他
個人的な趣味世界を。。。
路面電車とフェリー!広島は心揺さぶるアイテムが多い!だいすきです。
ココの珈琲は深くておいしいぞー
まとめ
日本神話.comならではの、日本神話的観点から入った広島の神社紹介をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
くどいようですが、日本神話的に、一番最初に広島が登場するのは神武東征神話。
神武が東征の折「埃宮に滞在した」とあり、これが一番最初。阿岐の国の起源。いろいろお伝えしましたが、ココだけは覚えておいていただきたい!
神武東征神話はこちらでどうぞ!
神社好きな皆さまへ。当サイトおススメ神社の皆さん!
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