紀州東照宮|心願成就と病気平癒ご利益は徳川の実績が保証!煩悩108段の侍坂を登った先、和歌浦の眺めが素敵な紀州東照宮

紀州東照宮@和歌山市

 

紀州東照宮きしゅうとうしょうぐうは、和歌山県和歌山市和歌浦に鎮座する神社。

雑賀山さいがやまの上にあって、煩悩を表す108段の階段「侍坂」を登っていった先、和歌浦の入り江を遠く眺められるナイスな立地。

今回は、紀州藩初代藩主徳川頼宣によって創建された、どこまでも徳川な神社「紀州東照宮」をご紹介します。

 

紀州東照宮|心願成就と病気平癒ご利益は徳川の実績が保証!煩悩108段の侍坂を登った先、和歌浦の眺めが素敵な神社

紀州東照宮への道

紀州東照宮は和歌浦の近く、御手洗池公園の隣、海岸通り沿いにあります。

紀州東照宮 (68)

▲こちらが御手洗池公園。広々とした公園で、池と桜と緑が美しいスポット。

 

紀州東照宮 (15)

▲こちら海岸通り。左手に紀州東照宮入り口が見えます。

 

紀州東照宮 (3)

紀州東照宮には駐車場があります。1時間300円。。。取らはるのね。

 

紀州東照宮の創建経緯

元和5年(1620年)紀州初代藩主として入国した徳川頼宣(1602~71)により、東照大権現を祀る東照社として建立されました。

紀州東照宮 (64)

▲徳川家紋。。。徳川推し、ハンパない。。。

 

紀州東照宮 (7)

紀州東照宮案内図。一番下の現在地からずっと奥へ進むと煩悩階段があり、その先、山の上が本殿です。

 

紀州東照宮 (6) 紀州東照宮 (9)

参拝したのは早朝。朝の静謐な空気が漂っていて素敵でした。

 

紀州東照宮 (13)

▲見えてきました。煩悩階段。侍坂!

 

紀州東照宮 (20)

▲こちら、煩悩を表す108段の階段「侍坂」。雑賀山さいがやまの上にあるのが桜門。

頑張って登りましょう!

 

登り切ったところで振り返ると!

紀州東照宮 (42)

和歌浦の入り江を遠く眺められます!

これは美しい!!!

 

紀州東照宮 (23)

朱塗り極彩色の桜門をくぐると。。。

紀州東照宮 (25)

▲こちらも、徳川推しです。

 

紀州東照宮 (29)

紀州東照宮のご祭神と御利益

御祭神:

  • 徳川 家康 公
  • 徳川 頼宣よりのぶ 公

※頼宣は、紀州藩初代藩主で、徳川家康公の十男。紀州東照宮の創建者。御三家としての紀州藩のいしずえを築いたお方です。神格化され南龍大神になっております。

御利益:

社伝曰く。

  • 心願成就

→徳川家康公は、全国を統一されたお方。ということで、願いを持ち努力していれば叶えてくださる神様です。

  • 病気平癒

家康公の神号は、東照大権現。東照大権現の本地仏は薬師如来(東宝瑠璃光如来)ということで、病気を治してくださる神様として信仰されています。

。。。流石でございます。人が神格化され仏教の本地仏と混ざってご利益設定されてる訳ですね。

全て、徳川家の実績ありきのご利益です。これは間違いない!?

 

背景理解として、全国展開した東照宮建立ブームがあります。

経緯に、

  • 1616年6月1日(元和2年4月17日):徳川家康が駿府城で死去したのがキッカケ。
  • 1617年1月:久能山東照社を創建。
  • 1617年3月:朝廷は「東照大権現」の神号を宣下&「正一位」を贈位、さらに、神となった家康本人に対しても「正一位」を贈位。

大盤振る舞い。。。スゴ、、、

で、その後、各地の徳川や松平一門の大名家により地元に東照宮を造営する動きが広がり、さらに3代将軍「徳川家光」による諸大名への造営の進言もあり、譜代大名も競って建立するようになります。紀州は徳川頼宣入城経緯があるため、余計ですよね。

で、全国で500社を超える東照宮が造られるようになりましたとさ。

ま、その後、治維新以後の廃仏毀釈により廃社や合祀によって数を減らし、現存するのは約130社とされている東照宮系列。

現在は、「全国東照宮連合会」なるものが日光東照宮を中心に結成されております。

東照宮350年式年大祭にあたる昭和40年(1965)、全国の家康公を奉斎する神社28社を以って結成されました。本部を日光東照宮に置き、神社相互の連携を密にして各神社の興隆、神徳宣揚を図ることを目的として、各神社相互の参拝視察、機関紙その他の出版物の刊行、講演会、研修会などの活動を行っています。現在全国で47社が加盟しています。

東照宮連合会説明文より

ということで、

当社、紀州東照宮も、そうした背景の中の一社ということで。

 

そのほか

紀州東照宮 (34)

▲神輿蔵。中にお神輿が置いてあります。

 

紀州東照宮 (38)

▲桜門を出て、急こう配の侍坂を下る神輿の図。これは勇壮なお祭りです!

例祭は、江戸時代には、国中第一の大祭だったそうです。諸国から多数の見物人がきたとか。近年復興されています。

動画あります!

動画で見る和歌祭 | 和歌祭公式サイトより

もんげー!

 

紀州東照宮 (39)

▲絵馬をひっくり返して奉納。ご利益ありますように!

 

そして、侍坂の下には2つの末社があります。

弁財天社

紀州東照宮 (47) 紀州東照宮 (49)

こちら、池のなかに立っています。今は涸れてしまっていますが、当初は池に浮かぶ美しい弁財天だったと思われます。

紀州東照宮 (50)

 

稲荷大明神

紀州東照宮 (55) 紀州東照宮 (58)

とても雰囲気のあるお稲荷さんです。

 

まとめ

紀州東照宮

和歌山県和歌山市和歌浦に鎮座する神社。

雑賀山さいがやまの上にあって、煩悩を表す108段の階段「侍坂」を登っていった先、和歌浦の入り江を遠く眺められるナイスな立地にあります。

紀州藩初代藩主徳川頼宣よりのぶによって創建された徳川徳川な神社。そのご利益は歴史が、実績が保証。

学業成就のほか、願いを叶えたい方、病気平癒や健康祈願の方は是非ご参拝されてください。

 

[map addr=”和歌山県和歌山市和歌浦西2-1-20″]

和歌山県和歌山市和歌浦西2-1-20

神社のHPはこちらです!

駐車場あり

トイレあり

 

和歌浦のまとめ記事はコチラ!

 

和歌山にお立ち寄りの際はコチラも是非!

神社好きの皆様へ。当サイトオススメの神社の皆さん



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
アバター画像
さるたひこ

日本神話.comへお越しいただきありがとうございます。
『日本書紀』や『古事記』をもとに、最新の文献学的学術情報を踏まえて、どこよりも分かりやすく&ディープな日本神話の解釈方法をお届けしています。
これまでの「日本神話って分かりにくい。。。」といったイメージを払拭し、「日本神話ってオモシロい!」「こんなスゴイ神話が日本にあったんだ」と感じていただける内容を目指してます。
日本神話研究の第一人者である佛教大学名誉教授の榎本先生の監修もいただいているので情報の確かさは保証付き!文献に即して忠実に読み解きます。
豊かで多彩な日本神話の世界へ。是非一度、足を踏み入れてみてください。
参考文献:『古代神話の文献学』(塙書房)、『新編日本古典文学全集 日本書紀』(小学館)、『日本書紀史注』(風人社)、『日本古典文学大系『日本書紀 上』(岩波書店)他
error: Content is protected !!