和歌浦天満宮|日本三菅廟の一つ!学業成就ご利益満載の和歌浦天満宮は和歌浦の美しい眺めが最高

Contents

 

和歌浦天満宮わかうらてんまんぐうは、和歌山県和歌山市和歌浦にある神社。

学問の神様である菅原道真すがわらのみちざねが祀られ、大宰府天満宮、北野天満宮とともに日本の三菅廟さんかんびょうといわれているくらいのもんげー天満宮です。

こ、こんなところに、、、和歌の浦。

建っているところは天神山の上、傾斜激しい石段を登っていくのですが、一番上では美しい和歌の浦を眺められるナイスな立地。

今回は、そんなユニークな場所に建つ学業ご利益満載の神社「和歌浦天満宮わかうらてんまんぐう」をご紹介です。

 

和歌浦天満宮|日本三菅廟の一つ!学業成就ご利益満載の神社は和歌浦の美しい眺めが最高だった件

和歌浦天満宮への道

和歌浦天満宮わかうらてんまんぐうは、和歌浦の近く、御手洗池公園のすぐそばにあります。

紀州東照宮 (68)

▲こちら、御手洗池公園。池と桜と緑が美しい公園です。

 

和歌浦天満宮わかうらてんまんぐう入り口は、紀州東照宮と公園の間にある細い道から。

和歌浦天満宮

神社境内に駐車場がありますので、お車でお越しの際はそのまま進みましょう。

 

和歌浦天満宮 (4)

和歌浦天満宮わかうらてんまんぐう創建経緯

延喜元年(901年)、菅原道真すがわらのみちざねが大宰府に左遷される途中に、この地に立ち寄ったところから

海上の風波を避けるために和歌浦に船を停泊したそうで、その時、神社が鎮座する天神山から和歌の浦を望み、2首の歌を詠みました。

それから約50年後、康保年間(964 – 968年)に参議の「橘直幹たちばなのなおもと」が大宰府から帰京する途中に和歌浦へ立ち寄り、道真追慕の念を深くし、この地に神殿を建て道真の神霊を勧進して祀ったのが始まりとされます

「参議」とは、朝廷の最高機関である「太政官」官職の一つ。「納言」に次ぐもので、「政」に参議するという意味の官職名。相当高いですよ。

橘直幹たちばなのなおもと」さんは、生没年不明の平安時代の漢詩人。その書は名文として有名だったお方だったようですね。ま、そのようなお方だったからこそ、道真公への想いも強かったのでしょうね。

社殿は、豊臣秀吉の天正13年(1585年)の兵火の後、浅野幸長らを中心に再建されて現在に至ります。

慶長9年(1604年)~11年にかけて天神山の中腹を開墾して社地を造成、本殿、唐門、拝殿、楼門、東西廻廊などを再建したそうです。

ちなみに、これら4棟が重要文化財に指定されています。

和歌浦天満宮 (5)

和歌浦天満宮わかうらてんまんぐうに参拝したのは4月末、早朝。ホント、静かなゆったりとした時間が流れていて、とても心地よかったです。

和歌浦天満宮 (51)

▲狛犬ではなく、狛牛。これはユニークだ!

「使いの牛」。ご祭神菅原道真公のお使いとして信仰されてます。古くから、体の傷や病気の所と同じ場所をさすると「回復する」との言い伝えも。また頭をさすると知恵を授かり、賢くなるとも。。。牛の頭と自分の頭を交互に優しく撫でてみてください。

「使い牛」には、諸説あり。道真公の生年が承和12年(846年)6月25日で「乙丑きのとうしの年」だから説。亡くなったのも延喜3年(903年)2月25日の「丑の日」だから説。道真公の遺骸を載せた車を引く牛が座り込んで動かなくなった場所をご墓所と定めたことから説。他にも農業神からきてる説。亡くなった後に下された「天満大自在天神」という神号から、この神が白い牛にまたがってるところから説。などなど。

ちなみに、牛が座り込んで動かなくなった説から、ほとんどの牛が座りこんだ姿勢をしているそうです。

 

和歌浦天満宮 (8)

▲見てください!この石段! ゴツゴツした岩で組み上げられていてコチラも極めてユニーク!

 

和歌浦天満宮 (7)

▲石段左手。桜がとってもキレイでした。春の和歌浦、やっぱいいですね!

 

和歌浦天満宮 (9)

ぜーぜー はーはー

和歌浦天満宮 (10)

▲楼門。一間一戸門としては最大級で、禅宗様を取り入れています。

振り返ると、、、

和歌浦天満宮 (44)

ああ、なんて素敵なビュー。奥に見えるのが和歌浦であります。なんだか天空にある神社って感じで、独特の浮遊感がたまりません。

そして、石段の急こう配の恐ろしさ。ひっくり返って転げ落ちると即死確実。ドキドキな感じがステキ♪

 

桜門をくぐると、拝殿、本殿、各種神社があります。

和歌浦天満宮 (17)

▲本殿は桁行五間・梁間二間の入母屋造で、装飾性の豊かな桃山建築。本殿は国重要文化財で、内外部ともに美しい極彩色が施されています。

 

和歌浦天満宮わかうらてんまんぐうのご祭神と御利益

和歌浦天満宮 (14)

御祭神:菅原道真

ご利益:学業成就

 

その他ご紹介します。

多賀神社本殿(末社)

和歌浦天満宮 (28)

▲社殿右奥。多賀神社があります。全部で3社。

 

和歌浦天満宮 (35) 和歌浦天満宮 (36) 和歌浦天満宮 (40)
  • 天照皇大神宮 豊受大神宮・・・ご利益:国家安寧、毎日の無事に感謝
  • 白山比賣神社・・・ご利益:夫婦円満、縁結び、和合
  • 多賀神社・・・ご利益:延命長寿、無病息災

いずれも重要文化財に指定されています。

 

そして、

和歌浦天満宮 (21)

▲天満宮ならではの、「筆塚」。とっても日本的ですよね。

 

和歌浦天満宮 (24)

▲合格祈願絵馬の皆さん。

 

和歌浦天満宮 (20)

▲白鳥大明神

 

和歌浦天満宮 (22)

▲展望台へ続く道です。社殿左手。

 

和歌浦天満宮 (29) 和歌浦天満宮 (32)

 

おまけ

和歌浦天満宮 (26)

▲なんだか絵画のような景色です。桜門に区切られた視界の先、やはり和歌浦は美しい。。。

 

まとめ

和歌浦天満宮

和歌山県和歌山市和歌浦にある神社。

学問の神様である菅原道真が祀られ、大宰府天満宮、北野天満宮とともに日本の三菅廟の一つ。結構スゴいんです。

建っているところは天神山の上、傾斜激しい石段を登っていくのですが、一番上では美しい和歌の浦を眺められるナイスな立地。

和歌浦湾を見守る学問の神様ということで、受験生の皆さま、是非ご参拝されてください。ご利益満載です!

[map addr=”和歌山県和歌山市和歌浦西2-1-24″]

和歌山県和歌山市和歌浦西2-1-24

駐車場 あり

トイレ あり

 

和歌浦のまとめ記事はコチラ!

和歌浦観光オススメ スポットまとめ|『万葉集』にも詠まれた風光明媚な景勝地!和歌浦の観光スポットまとめ

07/19/2016

 

和歌山にお立ち寄りの際はコチラも是非!

和歌山県の神社巡りオススメスポット|和歌山は神武東征神話の舞台!熊野信仰とも結びついた東征神話を中心に日本神話から入る和歌山の神社の御祭神・御利益をまとめ!

10/19/2016

竈山神社|神武の長兄「五瀬命」薨去の地!「理想」を追う東征に「報復」が追加された超重要スポット!!

06/08/2016

水門吹上神社|紀州の「十日戎」発祥の地!ですが神話的には神武の長兄「五瀬命」が雄叫び上げた地として重要な神社

06/08/2016

神武天皇聖蹟名草邑顕彰碑|発見ほぼ無理!どこから登って良いかわからない小山の上にひっそりと建っていた件

06/22/2016

神社好きの皆様へ。当サイトオススメの神社の皆さん

伊勢神宮|天照大神を祭る日本最高峰の宮!超絶パワスポ伊勢神宮まとめ

09/28/2016

外宮(豊受大神宮)|伊勢神宮の台所!外宮は天照大神の食事を司る豊受大御神が鎮座!

09/26/2016

厳島神社|世界文化遺産!美しく荘厳なパワースポットの厳島神社をまとめてご紹介!

05/06/2016

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

アバター画像


日本神話.comへお越しいただきありがとうございます。
『日本書紀』や『古事記』をもとに、最新の文献学的学術情報を踏まえて、どこよりも分かりやすく&ディープな日本神話の解釈方法をお届けしています。
これまでの「日本神話って分かりにくい。。。」といったイメージを払拭し、「日本神話ってオモシロい!」「こんなスゴイ神話が日本にあったんだ」と感じていただける内容を目指してます。
日本神話研究の第一人者である佛教大学名誉教授の榎本先生の監修もいただいているので情報の確かさは保証付き!文献に即して忠実に読み解きます。
豊かで多彩な日本神話の世界へ。是非一度、足を踏み入れてみてください。
参考文献:『古代神話の文献学』(塙書房)、『新編日本古典文学全集 日本書紀』(小学館)、『日本書紀史注』(風人社)、『日本古典文学大系『日本書紀 上』(岩波書店)他