祓原は、神武天皇が生まれた時に不浄を祓ったとされる地。
宮崎県西諸県郡高原町にあり、集落の中にひっそりとあります。
『日本書紀』や『古事記』にはその記載はなく地元の伝承として受け継がれてる神話伝承地。
今回は、それでも日本神話ファンとしては気になってしまうスポット「祓原」の現地レポをお届けします。
祓原|神武天皇誕生時に不浄を祓った地!?集落のあいだにひっそりと広がる祓原は夢みたいにステキな場所でした
目次
祓原に関連する日本神話
「祓原」は、神武天皇が生まれた時に不浄を祓ったとされる地とされてるのですが、『日本書紀』や『古事記』にはそのことを伝える記述はありません。
参考として、『日本書紀』巻三、通称「神武紀」から冒頭の、神武天皇の生まれを伝える箇所を抜粋してみます。
彦火火出見(神武天皇)は生まれついて聡明で、何事にも屈しない強い心を持っていた。十五歳で皇太子となり、さらに長じて、日向国の吾田邑の吾平津媛を娶って妃とし、手研耳命を生んだ。 (『日本書紀』巻三 神武紀より一部抜粋)
ということで、
『日本書紀』では、誕生がどうだったとか細かいところは伝えてないんですね。コレ、『古事記』も同様で。「祓原」は地元で語り継がれてる神話伝承地ということでチェックです。
祓原の場所
さて、そんな「祓原」ですが、場所は、宮崎県西諸県郡高原町にあります。
高原町は「神武の里」として、町をあげて神武推しを展開中。
▲こちら、ひむか神話街道。「ようこそ神武の里 たかはる」と言うことで町を挙げて神武天皇推しをしていただけます。
●祓原伝承地
祓原は、ひむか神話街道から、少し入った集落の間にひっそりと広がってます。
▲車が2台ほど停められる空間がありますので、ココでパーキング。この奥が「祓原」の入口です。
祓原とは、神武天皇誕生時に不浄を祓ったとされる地
▲車を停めたところから奥へ入っていくと、少し下る感じで道が続きます。
▲少し歩くとひらけた場所に出てきます。
おおおおおおお!ここが「祓原」!!神武天皇が生まれた時に不浄を祓った地!!!
▲看板がありました。この一帯は、せせらぎ水路とのことで。
この水路の水源地となる祓原は、太古に神武天皇御降誕の折不浄を祓い給割れた地であり、その際にココで湧き出る清水をくまれ、御祓いをされたと言い伝えられている。これらの清水にまつわる伝承及び民話を継承し、昔に見られた水辺のせせらぐ風情を回想させるものとして、「歴史的イメージとふるさとの良き香り」のする地域づくりを流水景観ゾーンとして位置付けし、水環境整備事業による水路整備に臨んだものである。
水路の対岸にある神楽殿では、毎年12月に催される祓川神楽の奉納があり、古代のロマンを今に伝える貴重な文化遺産である。
せせらぎ水路案内板より
ということで。
地域の皆さんに大切にされてきた訳ですね。
▲ちょっとくつろげるベンチがあったり、、、
▲夢みたいにキレイな場所。この空間全体が神秘的な雰囲気に満ちていて包み込まれてる感じがとっても心地よいのです。。
こんなに豊かで透明な水が流れてるなんて!!神話ロマンとふるさとの良き香りのするスポットであります。
▲奥の方に進んでみます。
おおおおおおおおお!!!湧き水!!!こんなに豊かに出てるなんて!!!
一口飲んでみましたが、メチャうまーーーーーーー!!!!! ほんのり甘さのある感じ???
水路の対岸にある祓川神楽殿。
毎年12月に催される祓川神楽の奉納があるそうで、古代のロマンを今に伝える貴重な文化遺産。今度、機会があれば見に来たいです!!
まとめ
祓原
宮崎県西諸県郡高原町にあり、神武天皇が生まれた時に不浄を祓ったとされる地。
『日本書紀』や『古事記』にはその記載はなく地元の伝承として受け継がれてる神話伝承地の一つ。
現地は、「歴史的イメージとふるさとの良き香り」のする地域づくりを流水景観ゾーンとして整備されており、夢みたいに美しい空間が広がってます。全体に神秘的な雰囲気が満ちていてとっても心地よい感じでした。
日本神話ファン、神武東征神話ファンとしては是非チェックしておきたいビジットスポットです。オススメ!
●祓原伝承地
住所 | 宮崎県西諸県郡高原町の集落の中 |
駐車場 | 2台ほど |
トイレ | なし |
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