夫婦岩と二見興玉神社は、三重県伊勢市にある巨岩と神社。
特に夫婦岩、夏至の前後には遠く富士山の背後から昇る日の出を眺められる事で有名で、いろんなところで取り上げられる超有名スポットです。
「二見」という地名も、「倭姫命」が二見興玉神社から見た風景の美しさに2度振り向いたことからついた、と言われております。
今回は、そんな美しい日の出が見られる、伊勢を訪れた際には鉄板の観光スポット「夫婦岩と二見興玉神社」をご紹介します。
夫婦岩と二見興玉神社|夫婦岩の間から昇る日の出の美しさと荘厳さに感動!倭姫命がその美しさに2度振り向いたのも納得の、伊勢の超おススメ観光スポット!
目次
二見興玉神社と夫婦岩の場所
夫婦岩と二見興玉神社は、三重県伊勢市二見町の二見浦にあります。
▲二見浦は、伊勢志摩国立公園の一部、国の名勝に指定され、日本の渚百選にも選ばれてます。美しい海岸線が続き、海水浴場にもなっとります。
冒頭でもお伝えしましたが、「二見」という地名は、「倭姫命」が二見興玉神社から見た風景の美しさに2度振り向いたことから。
「倭姫命」と言えば、天照大御神と一緒に諸国をめぐり伊勢へ来たお姫様であり、その後、伊勢神宮の斎宮として「日本武尊」に草薙剣を授けたことで知られていますね。
ココ、昔から、伊勢神宮とセットで位置づけられてます。
伊勢神宮参拝の前に、二見浦で「禊」をして心身を清める「浜参宮」と呼ばれる習わしあり。
現在でも、まず神社に参拝し、お祓いをしてから伊勢神宮へ向かう参拝者も多いとか。
そんな背景から、
JR二見浦駅から二見興玉神社まで続く「夫婦岩表参道」には、木造の純和風旅館が並んでいたり、明治創建当時の面影を残す賓日館があったりと、風情豊かな、というか昭和な感じの旅館街が続いております。
▲JR二見浦駅
ここから後ろを振り向くと!
さっそく鳥居!ここから夫婦岩と二見興玉神社への参道が始まる。。。
▲昭和な感じの旅館街なんですよ。。。ココ。
そんななか、今回、特に前のめりでご紹介する夫婦岩は、二見興玉神社の境内にあります。
▲神社の入口正面左手には駐車場があります。お車でもどうぞ!
▲海を背後にドーンと入口の鳥居が建っとります。右手は山、左手は海。
参道をすすむと、、、
キタ━(゚∀゚)━! 夫婦岩!
▲ちなみに、夫婦岩だけではありません!烏帽子岩とか屏風岩とか獅子岩とかもあるのでよろしくです!
夫婦岩と日の出
神社の前に先にコチラをご紹介。
夫婦岩は「日の出遙拝所」として有名です。
夫婦岩から約700m沖合には猿田彦大神ゆかりの「興玉神石(霊石)」が鎮まっていて、夫婦岩はこの興玉神石と日の出を遙拝する「鳥居」とみなされています。
ちなみに、興玉神石のあるところは、「降臨する神の依代」であり、常世の国から神が寄りつく聖なる処として、実はもんのすごいパワースポットであります。
「依代」とは「神霊が依り憑く対象物のこと」で、ご
「常世の国」という言葉が登場しますが、これは、伊勢神宮の創建に関わる日本神話的に超重要テーマがあります。
イメージ的には、海上の遥か彼方には古代の人々が焦がれてやまない理想郷&神々の国である「常世の国」がある、ということであり、日の出のときにはそんなロマンもあわせてお楽しみいただければと。
夫婦岩は、2つの巨岩で、一つが「男岩」で高さ9m、もう一つが「女岩」で高さ4m。
夫婦岩を結ぶ大注連縄は1本の長さ35m!男岩に16m、女岩に10m張られていて、その間は9mもある文字通り大繩であります。
ちなみに、毎年、5月5日、9月5日、12月中旬土日曜日に「大注連縄張神事」が行われております。
▲日の出前の様子。日の出を待ちわびる皆さんが集まっておりました。時間は朝の5時前後。3月末のことであります。
以下、 日の出までのひと時をお楽しみください。
世界がまっ赤に燃えるかと思うくらい紅い太陽。とても美しく荘厳な雰囲気。思わず両手を合わせてしまいました。
5~7月の夏至前後には、遠く富士山の背後から昇る日の出を見ることができます。また、秋から冬には夫婦岩の間から満月を見ることもできるそうですよ。
ちなみに、
先ほどの神社入り口の左手に、海へ突き出た突堤がありまして、ここからであれば季節関係なく夫婦岩の間から朝日が見れます。
ココからは、同じタイミングで、こんな感じに見れます。
▲どうしても夫婦岩の間からの朝日が見たい!方は是非、こちらの突堤をご利用ください。
それにしても美しいですねー。
二見興玉神社
夫婦岩がフィーチャーされることが多いですが、こちらがメインです。ご参拝をお忘れなく。
二見興玉神社の創建経緯
社名的には「二見興玉神社」とありますが、「興玉」の方が重要で。
歴史のうえでもその始まりは、夫婦岩に注連縄を張り「興玉神石」の遙拝所を設けたところから。
なんと言っても、興玉神石のあるところは、降臨する「神の依代」であり、常世の国から神が寄りつく聖なる場所ですから。何度も申し上げますが、実はもんのすごいパワースポット。
天平年間(729年 – 748年)、僧の「行基」が興玉神の本地垂迹として江寺を創建し、境内に興玉社を建てて鎮守社としたそうで、後に現在の二見浦へと遷座した経緯あり。
伊勢詣での全国的ムーブメントの広がりと合わせて、神宮参拝の前に二見浦で「禊」をして心身を清める「浜参宮」も定着。この地は結構にぎわったようです。
一気に時代は下り、1910年(明治43年)、猿田彦大神を祀る「興玉社」と宇迦御魂大神を祀る「三宮神社」が合祀され、その際に現社名に改称されました。さらに1945年(昭和20年)に栄野神社を合祀し現在に至ります。
二見興玉神社のご祭神と御利益
- 猿田彦大神
- 宇迦御魂大神
御利益
猿田彦大神・・・開運招福、家内安全、交通安全の守護神。さらに、魂を導き甦(よみがえ)らせる御神威により甦りの神。そして、土地の邪悪を祓い清め災厄を除く福寿の神。最近では縁結び・夫婦円満ご利益も。これは、どちらかというと夫婦岩から。
宇迦御魂大神・・・稲の霊の神。食糧を司る神、後に衣食住産業の守護神。
ちなみに、伊勢神宮参拝前の「禊」として、海に入れない方(←当たり前か)は「無垢塩祓い」を受けることで禊の代わりになるとか。。。あるいは、コチラ。
▲輪注連縄(禊祓)。これで体をさすることで、身の穢れが落とされるそうです。是非。
二見蛙
境内には、「二見蛙」が多数いらっしゃいます。「二見蛙」とは、猿田彦大神のお使いとされるカエル。
これは「蛙」の「カエル」に「無事に帰る」「貸した物が還る」「お金が返る」をかけた 験担ぎ。いいですよね、こういうの大好きです。
うーん、、ものすごいカエル推しであります。
天岩屋
素戔嗚尊の乱暴狼藉により天照大神が隠れた岩戸。
ご祭神の猿田彦大神の奥さんである「天鈿女命」は、天照大御神を岩戸から呼び出すために神楽を舞った神様。写真右手に踊っておられます。
こ、こんなところに隠れられたのですか!!! 天照様!?
って、
神話エピソードは、天上の高天原での出来事なので、地上にある訳がないのですが、、、汗
日の出遥拝所
▲日の出を遥拝しながら輪注連縄で穢れを落とす禊をする。。。なんてご利益最高です!!!!!
龍宮社
▲こちら、興玉神社とは逆方面からの図。興玉神社と隣接する形で竜宮社があります。
「八大龍王」とは、仏教の法華経が元の信仰です。竜族の八王とされ、仏法を守護する役目。日本では、昔から雨乞いの神様として祀られてきた経緯があり、日本各地に八大竜王の神社や祠があります。当社もその一つですね。
その昔、津波による大きな被害を受けたことがあり、それを機に八大龍王大神と海の守護神、綿津見神を祀るようになったそうです。
ご祭神
ご祭神:綿津見大神
ご利益:諸願成就
旧暦の5月15日には龍宮社の例祭と津波災害の供養、海上安全を祈願して郷中施が行われます。
まとめ
夫婦岩と二見興玉神社
夫婦岩と二見興玉神社は、三重県伊勢市にある巨岩と神社。
夏至の前後には遠く富士山の背後から昇る日の出を眺められる事で有名で、実際、その美しさと荘厳さは言葉にならないほどの素晴らしさです。
「二見」という地名も、「倭姫命」が二見興玉神社から見た風景の美しさに2度振り向いたことからついたと言われていて、納得であります。
伊勢を訪れた際には鉄板の観光スポットとして、激しくおススメです!
住所 | 三重県伊勢市二見町江575 |
駐車場 | あり 20台ほど |
トイレ | なし |
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