神武東征神話から、神武天皇が進軍した「東征ルート」を辿り、書紀文献をもとに検証してみた件
目次
どこまでもアツく奥ゆかしい日本建国神話である「神武東征神話」。でも、「それってホントにあったの?」「ウソでしょ!?」「実際どこよ?」的な興味と疑問にお答えするシリーズ。
なんと、嬉しいことに西日本を中心に「多分ココ的なところ」を集めたスポットがあるのです!
それが、顕彰碑とか伝承碑の皆さんm9( ゚Д゚) ドーン!
日本建国神話の舞台ですから、超パワースポットであります。その地その地が選ばれたのは理由があるからで、それらの謎とかを神話ロマンと合わせて探っていこうという、これまた激しく奥ゆかしい取組みが本シリーズであります!
ということで、第一回目は「難波の碕」。
大阪は、難波の碕、孔舎衛坂、盾津の3か所です。
今回は、「神武天皇聖蹟顕彰碑(じんむてんのう せいせき けんしょうひ)」を巡る件。
聖蹟顕彰碑について、詳細はコチラ↓でご確認いただくとして、
以下、実際に行ってみたので、どうなのよ?的なところをご紹介。
難波の碕の概要
そもそものお話、「難波の碕(みさき)」についてはコチラ↓でご確認ください。
要は、神武東征神話の大和入りにおいて、最初にたどり着いた場所が「難波の碕」だった、という事。
古代の大阪湾は、平野の奥深くまで入り込み、東は生駒山西麓までいたる広大なラグーンが広がっていました。
このラグーンの入口にあるのが、「難波の碕」という訳です。
初めて大和(河内平野)の土を踏んだ神武一行。
目指す世界の中心地はもうすぐそこ、というところで、神武は何を見て、何を感じたのでしょうか?
神話的ロマンを感じながら、「難波の碕顕彰碑」を訪ねるようにしましょう。
難波之碕顕彰碑への道順
「難波之碕顕彰碑」が建つ場所は、大阪市中央区天神橋にある「大阪天満宮」の敷地内。
まずは、普通に「大阪天満宮」を目指します。
JR東西線「大阪天満宮駅」から徒歩2分。
地下鉄谷町線・堺筋線「南森町駅」から徒歩2~3分。
商店街があるので、そこを入ると、大きな提灯が。最初の十字路を左に曲がるとすぐに見えます。
大阪天満宮自体は、学業成就で有名。
実際、参拝したのが1月末ということもあって、ちょうど受験シーズン。
たくさんの受験生とその親御さんが参拝されていました。
で、こちらのお目当ての顕彰碑。
ありました!
こ、これか。。。
しかも、こ、ここか。。。
ずいぶん隅っこですね。
なんだか寂しさを禁じえません。。。
ということで、現場からは以上です。
いや、ホントに以上なんです(;・∀・)エッ?
このあたりもなんだか物悲しくて。
ですが、このままでは終われない!
ということで!実際にここか?
という疑問をさらに深堀りしてみた件をどうぞ。
7世紀ごろの地図と比べてみた件
地図と照らし合わせてみます。
こちら、枚方市教育委員会主催「シンポジウム淀川流域の交通史」より
およそ7~8世紀ごろの海岸線の想定図。
神話の時代はもっと昔、というのは大前提で。参考としてこれを見て、まずわかるのは、
- 難波御津=港は、難波京の横に位置している事(「難波御津」自体は論争がありますが、上町台地北端部西側の東横堀川・高麗橋周辺が有力のようです)
- 難波御津の実際の場所がどこであっても、少なくとも大阪城より南の位置にあった事は確か
- その上で、港の入口である「碕=岬」は、それよりさらに南である事
を考えると、大阪天満宮の顕彰碑は、どうにも位置が合わないという事になります。
あとのエントリでも触れますが、大阪府内の顕彰碑は、全体的にやけに北側へズレているような感じが否めず。。。
当時の大人の事情というヤツが影響したのでしょうか?もしくは、碑を建てる場所がどうしても見つからなかったので、やむなく大阪天満宮が土地利用を買って出た「漢気パターン」?
うーん。。。
勝手に認定結果
ということで、
どのような形であっても
こちらは、誠に申し訳ありませんが、
とさせていただきます。
だって、ホント合わないから。。。扱われ方もなんだか寂しすぎるから。。。
まとめ
聖蹟難波之碕顕彰碑
「難波之碕顕彰碑」が建つ場所は、大阪市中央区天神橋にある「大阪天満宮」の敷地内。
大阪天満宮自体は、学業成就の神様で有名。受験シーズンは沢山の受験生でいっぱいです。
「難波之碕顕彰碑」は、顕彰をしているだけ的な雰囲気で、場所の正確性はあまり関係無さそう。てか、すでに忘れ去られすぎて、隅っこにおいやられすぎの状態。自分なりの「碕」を探してみるのが「〇」なようです。
場所:大阪府大阪市 北区天神橋2丁目1−8
駐車場 あり
トイレ あり
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