皇宮神社(皇宮屋・宮崎神宮摂社)東征発議の地!?神武天皇が15歳から宮居してた皇宮屋跡とされる神話ロマン全開スポット!

皇宮神社

 

皇宮こうぐう神社(皇宮屋こぐや・宮崎神宮摂社)」は宮崎県宮崎市にある神社。

ココ、神武天皇が15歳から45歳まで宮居していたとされる皇宮屋伝承地。てことは、東征発議の地!?とされる神話ロマン全開のスポット。

境内は、宮崎神宮の西北600mほどのところにある小高い丘の上。鬱蒼と生い茂る森の中にひっそりと鎮守しています。

今回は、神武東征神話も織り交ぜつつ、神話ファンとしては鉄板のビジットスポット皇宮神社の全貌をご紹介します。

 

皇宮神社(皇宮屋・宮崎神宮摂社)東征発議の地!?神武天皇が15歳から宮居してた皇宮屋跡とされる神話ロマン全開スポット!!

皇宮神社(皇宮屋・宮崎神宮摂社)に関連する日本神話

まずは、当サイトならでは。「皇宮こうぐう神社(皇宮屋こぐや・宮崎神宮摂社)」に関連する日本神話をご紹介。

皇宮神社は、神武天皇が15歳から宮居していた皇宮屋こぐや跡とされてます。

てことは、、

東征発議の地!?

と、俄然、神話ロマン全開に!!

以下、正史『日本書紀』より15歳から東征発議、旅立ちの伝承をご紹介。

 彦火火出見ほほでみ(神武天皇)は生まれついて聡明で、何事にも屈しない強い心を持っていた。十五歳で皇太子となり、さらにちょうじて、日向国の吾田邑あたむら吾平津媛あひらつ ひめめとって妃とし、手研耳命たぎしみみ のみことを生んだ。

 四十五歳になったとき、兄達や子供等に建国の決意を語った。

 「 〜中略〜 天祖が天から降ってからこのかた今日まで、179万2470有余年が過ぎたが、遠く遥かな地は、いまだ王の徳のもたらす恵みとその恩恵をうけていない。その結果、国には君が有り、村には長がいて、各自が支配地を分け、互いに領土を争う始末だ。 さて、一方で塩土老翁しおつちのおじ からはこんな話を聞いた。『東に、美しい土地があって、青く美しい山が四方を囲んでいる。そこに天磐船あまのいわふねに乗って飛びその地に降りた者がいる。』と。 私が思うに、かの地は豊葦原瑞穂とよあしはらのみずほの国の平定と統治の偉業を大きく広げ、王の徳を天下のすみずみまで届けるのにふさわしい場所に違いない。きっとそこが天地四方の中心だろう。そこに飛んで降りた者とは「饒速日にぎはやひ」という者ではないだろうか。私はそこへ行き都としたい。

諸々の皇子は、「なるほど、建国の道理は明白です。我らも常々同じ想いを持っていました。さっそく実行すべきです。」と賛同した。この年は、太歳たいさい甲寅きのえとら(紀元前667年)であった。 『日本書紀』巻三(神武紀)より一部抜粋)

神武東征神話1
東征発議と旅立ち

ということで、

十五歳で皇太子となり、さらにちょうじて、日向国の吾田邑あたむら吾平津媛あひらつ ひめめとって妃とし、手研耳命たぎしみみ のみことを生んだ。」とあり、どこで住んでいたかは伝えていないものの、奥さんもらって子供もいたらしい。そして地元では15歳から宮を営んでいたのが、ココ、皇宮こうぐう神社!??

さらに、「四十五歳になったとき、兄達や子供等に建国の決意を語った。」とあり、これが世にいう東征発議。お兄さんや子供、臣下を前に、東征の意義、目的を熱く語った次第。

東征神話において、東征の起点、原点なんで、めちゃくちゃ重要な発議ほつぎ。それが、、、ココ、皇宮こうぐう神社!!??って訳なんで、そら俄然熱くなるわ!!!

 

皇宮神社(皇宮屋・宮崎神宮摂社)の場所

さて、そんな「皇宮こうぐう神社(皇宮屋こぐや・宮崎神宮摂社)」の場所は、宮崎県宮崎市。

宮崎神宮の西北600mほどのところにある小高い丘の上にあります。

住所:宮崎県宮崎市神宮2丁目4−1

333号線沿い。

皇宮神社 皇宮神社

▲333号線沿い「皇宮こうぐう神社(皇宮屋こぐや・宮崎神宮摂社)」の駐車場から入り口の様子。なんか、、、住宅地に挟まれるように鎮守の森!って感じですね。。

ちなみに、、、

皇宮こうぐう神社(皇宮屋こぐや・宮崎神宮摂社)」参拝の前は、是非、皇子原神社や狭野神社をチェックされてください。

コチラ、神武天皇誕生の地であり、ココから当地、皇宮屋こぐやに宮を遷した訳なので。繋がり大事。

皇子原神社
狭野神社

 

皇宮神社(皇宮屋・宮崎神宮摂社)の創建経緯

皇宮神社

創建は不詳。

記録としてあるのは、1847年(弘化4年)6月、旧社殿が島津藩費で再建されたところから。旧社殿の場所こそが、神武天皇が宮を営んでいた跡地とされてます。

その後、明治10年3月21日宮﨑神宮摂社に。

ポイントは、1940年(昭和15年)。紀元2600年の記念事業の一環として、宮崎県奉祝会により皇軍発祥之地碑が建立されました。要は、東征発議を根拠に、皇軍=日本軍の発祥の地と位置付けられた訳です。途端に右旋回。コチラ、後ほどご紹介。

コチラも参考に。

現在の社殿は、1976年(昭和51年)に改築したもので、なんと、伊勢神宮の第60回式年遷宮(昭和48年)の時にでた古殿舎撤下材(元・外宮外幣殿)が使用されたそうです。

 

皇宮神社(皇宮屋・宮崎神宮摂社)の境内

ココからは、「皇宮こうぐう神社(皇宮屋こぐや・宮崎神宮摂社)」の境内の様子をご紹介。

皇宮神社

▲駐車場からまっすぐ、小高い丘の上へ。石段が続いております。

 

皇宮神社

▲石段を上がると、広場っぽいところに出ます。

 

皇宮神社

▲「日の本の本の光と仰ぐかな朝日たださすみや崎の宮」とのことで歌碑が立っております。

ふと、右を見ると、、、

皇宮神社

おおおおお、、あ、あれが、、例の。。まずは、神社へ向かいましょう。

 

皇宮神社

▲広場を進むと「皇宮こうぐう神社(皇宮屋こぐや・宮崎神宮摂社)」の入り口があります。

 

皇宮神社

▲手水舎。ひっそり感がステキ。。

 

皇宮神社

▲「皇宮こうぐう神社(皇宮屋こぐや・宮崎神宮摂社)」本殿。鬱蒼と生い茂る森の中にひっそりと佇んでます。

 皇宮神社  

▲創建経緯から、現在の社殿は、1976年(昭和51年)に改築したもの。伊勢神宮の第60回式年遷宮(昭和48年)の時にでた古殿舎撤下材(元・外宮外幣殿)が使用されてます。どことなく、伊勢な感じがするのはそのためですね。

宮崎の宮の跡と顕彰されているところで、宮崎神宮の元宮に当たります。

 

皇宮神社
御祭神:神日本磐余彦天皇(神武天皇)
 
相殿:手研耳命たぎしみみのみこと(御子)
   吾平津姫命あひらつひめのみこと(御妃)
   渟名川耳命ぬなかわみみのみこと(御子)
 
日向の地での親子揃ってお祭りされております。
 
 
御祭神の神日本磐余彦天皇(神武天皇)について、そのお人柄についてはコチラで!
 
 
 
そして!
当サイト的に激しく推させていただきたいのが、本殿の右手奥、神武天皇宮居跡(皇宮神社旧社殿跡)旧社殿地!
 
皇宮神社

おおおおおおおおおお!!!

ココ、ココこそが、、、皇宮屋こぐや伝承地!!!!!東征発議の地!??

私が思うに、かの地は豊葦原瑞穂とよあしはらのみずほの国の平定と統治の偉業を大きく広げ、王の徳を天下のすみずみまで届けるのにふさわしい場所に違いない。きっとそこが天地四方の中心だろう。 〜中略〜 私はそこへ行き都としたい。」って発議した場所!!!

熱い!!

ほら、ご覧。見えるだろう?神武天皇が五瀬命初めお兄ちゃん達や臣下を前にとんでもない構想をぶち上げてる姿が、、、きっとそのそばには、吾平津媛あひらつ ひめ手研耳命たぎしみみ のみことの姿も、、、

って、、

 

これは、、、

 

ロマンだ!!!

サイコーだ!!!

 

ということで、現地からは以上です。

としたいのですが、他にもこんなのがございまして、、

皇宮神社

▲皇軍発祥之地碑!昭和16年11月20日起工、昭和17年末頃完成。く、、黒い、、、

 

皇宮神社

▲「紀元二千六百年」の文字が、、、そう、あの、、昭和15年記念事業であります。

いろんなところに痕跡を残してるんですね、、これはこれで歴史の話。

 

皇宮神社(皇宮屋・宮崎神宮摂社)まとめ

皇宮こうぐう神社(皇宮屋こぐや・宮崎神宮摂社)

宮崎県宮崎市にある神社で、境内は、宮崎神宮の西北600mほどのところにある小高い丘の上。鬱蒼と生い茂る森の中にひっそりと鎮守しています。

神武天皇が15歳から45歳まで宮居していたとされる皇宮屋伝承地、てことは、東征発議の地!?と俄然神話ロマン全開のスポット。

参拝には、是非神武東征神話をチェックされてください。ロマンがどこまでも広がってオススメです!

 

住所
住所:宮崎県宮崎市神宮2丁目4−1
駐車場 あり 15台ほど
トイレ なし

 

関連する日本神話はコチラ!必読です!!!

神武天皇の家系図|天照大神の第五世代直系子孫(来孫)であり、海神、山神、高皇産霊神の子孫でもある件

 

こちらの記事もどうぞ。オススメ関連エントリー

神武天皇
神武東征神話 現代語訳
『古事記』 中巻
神武東征神話

どこよりも分かりやすい日本神話解説シリーズはコチラ!

日本神話とは?多彩で豊かな神々の世界「日本神話」を分かりやすく解説!

日本書紀 現代語訳
『古事記』現代語訳
天地開闢
国生み神話

 

 

 

 

 



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ABOUT US
アバター画像
さるたひこ

日本神話.comへお越しいただきありがとうございます。
『日本書紀』や『古事記』をもとに、最新の文献学的学術情報を踏まえて、どこよりも分かりやすく&ディープな日本神話の解釈方法をお届けしています。
これまでの「日本神話って分かりにくい。。。」といったイメージを払拭し、「日本神話ってオモシロい!」「こんなスゴイ神話が日本にあったんだ」と感じていただける内容を目指してます。
日本神話研究の第一人者である佛教大学名誉教授の榎本先生の監修もいただいているので情報の確かさは保証付き!文献に即して忠実に読み解きます。
豊かで多彩な日本神話の世界へ。是非一度、足を踏み入れてみてください。
参考文献:『古代神話の文献学』(塙書房)、『新編日本古典文学全集 日本書紀』(小学館)、『日本書紀史注』(風人社)、『日本古典文学大系『日本書紀 上』(岩波書店)他
error: Content is protected !!