於母陀流神と阿夜訶志古泥神|国土神として成り、男女対偶神として神世七代の第六代に数えられる。生産豊穣の霊能を表象。

 

『古事記』を中心に登場する神様をご紹介します。今回は「於母陀流の神と阿夜訶志古泥の神」です。

『古事記』では「於母陀流神おもだるのかみ阿夜訶志古泥神あやかしこねのかみ」、『日本書紀』では「面足おもだる尊と惶根かしこね尊等」として登場。

名義

於母陀流おもだるの神・・・男子の顔つきが満ち足りていること。

防塞守護神の石像などに彫られた男神の容貌とみることもできますが、文脈と阿夜訶志古泥の神との対応、さらに性器崇拝の形象化されたものから、男根の様相に対する讃美による命名とみるほうが妥当。

阿夜訶志古泥あやかしこねの神・・・「まあ、恐れ多い女子よ。」

阿夜・訶志古・泥

「阿夜」は、感動詞。

「訶志古」は、「畏し」の語幹。

「泥」は、人(男女とも)への親称。

防塞守護神の石像などに彫られた恐ろしい女神の容貌とみることもできますが、於母陀流の神と同様、女陰のあらたかな霊能に対して恐懼することの表象とみるほうが妥当。

活動と位置づけ

於母陀流の神と阿夜訶志古泥の神

国土神として成り、男女対偶神として神世七代の第六代に数えられます。生産豊穣の霊能を表象。

始祖とする氏族

無し

登場箇所

『日本書紀』神代上: 面足尊、惶根尊、吾屋惶根尊

『古事記』上: 於母陀流神、阿夜訶志古泥神

参考文献:新潮日本古典集成 『古事記』より 一部分かりやすく現代風修正

 

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さるたひこ

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参考文献:『古代神話の文献学』(塙書房)、『新編日本古典文学全集 日本書紀』(小学館)、『日本書紀史注』(風人社)、『日本古典文学大系『日本書紀 上』(岩波書店)他